結婚式に推しさんがいた。【青】

21話 ページ22

莉「ごちそー様でした〜」



る「美味しかったです。ありがとうございました」



『ぅぐ……』



可愛い、瑞希さんに負けず可愛すぎる




こ「ふん、用は済んだ？」


ジェ「上からやなぁ、さとちゃんみたい」


さ「やめれ」



な「ころちゃん、これ誕プレ」


こ「ぁえ？わっ、ありがとーなーくん！」


る「単純ですね〜」


『なんですか？それ』



な「ないふぅー」


ジェ「物騒やな」



莉「俺からもこれぇ」



莉「クッション」



こ「うわっ、ありがと」



さ「ん、ギフト券」


こ「草」




る「僕の、これです。誕生日おめでとう、ころちゃん」







る「ミキサーです」


こ「嬉しいけどどうしても物騒に聞こえる」




ジェ「俺からはな、電動歯ブラシやで。毎日使ってな」



こ「うん毎日は無理かも」




瑞希さんが重たそうに誕プレをテーブルに置いた



さ「マシな物ねーじゃん」


莉「いや俺のが一番マシだよ」


る「知ってます？ミキサーってなんでも出来るんですよ」


莉「怖いからやめてもらえるかな」



『すごいですね瑞希さん。幸せ者だ』



こ「そ？普通だと思うけど。Aちゃんも貰ってるでしょ？」



『一応学生なんでそんなマジで便利になる物なんて貰えませんよ』



な「便利かどうかじゃなくて想いがあるかどうかだと俺は思うけどね」



ジェ「なーくんナイフに想い篭ってるんやな」


な「ねえ今いい雰囲気だったんだけど！！」




知ってる。

貰い物は便利かどうかじゃなくて想いが篭ってるかどうかなんて



知ってたはず。



けど、忘れちゃったなぁ



なんでだろ。




……………………。





…元彼のせいか。



あーあ、忘れたいのになぁ






思い出す必要が無いのに



…今日は気分が悪いな



思い出しちゃったからか。



……今日はもう、帰るか




こ「Aちゃん？ボーッとしてるけど、どうかした？」



『…なんでもないですよ。すいません、今日はそろそろ帰りますね』



こ「あ、そう？」



莉「忘れ物とかない？」



『はい、お邪魔しました。』




こ「Aちゃん」



ポンポンと肩をたたかれ私は振り返った



こ「プレゼント、ありがとう」



なんて言って笑った


……輝いて見える



やっぱり、すごいなぁ。



『はい。改めておめでとうございます』



そして私はドアを閉めた

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