荒野の反逆者4話目 ページ25
私達は放課後学園長に呼ばれていた。
まぁ、多分リドル先輩の事だろう。
クロウリー「みな揃っていますね。では、早速本題に入りますが……。
先日のハーツラビュル寮の一件が一段落ついたので、君たちにもきちんと話をしておこうかと思いまして。」
ブロットとは魔法を使う時に伴う廃棄物みたいなものらしい。
ユウ「つまり、魔法の排気ガス？」
貴「そのブロットを肩代わりしてくれるのが魔法石？」
クロウリー「その通りです。有史以来、現在に至るまでブロットについてはさまざまな研究が進められていますが、その存在にはいまだ謎が多い。
１つだけハッキリ分かっているのは、非常に毒素が強く、溜めすぎると魔法士の心身を害するということだけ」
エース「そーいや、昔ばーちゃんから“ブロットが溜まるから気軽に魔法を使うな”って口酸っぱく言われたっけ」
クロウリー「大きな力にはリスクが伴う。どんなに優れた魔法士も、無尽蔵に魔法を使えるわけじゃないんです」
グリム「つまり、魔法を使えば使うほど不健康になるってことなんだゾ！？」
クロウリー「いいえ、そうとも限りません。
ふぅむ、こればかりは説明するより見せた方が話が早そうですね。ゴーストの皆さん、お仕事ですよ！」
エース「え？な、なになに？」
クロウリー「さあ、君たちマジカルペンを構えなさい。学園長の特別授業はまだまだ続きますよ。ユウさんはこちらに、危ないですよ」
貴「夢想封印して蹴散らしていい？」
クロウリー「辞めてください!?」
こいし「頑張れー(棒)」
グリム「オイ学園長！ブロットの話と、ゴーストとの戦い、なんの関係もなくねぇか！？」
クロウリー「グリムくん、首輪についた魔法石を見てごらんなさい」
グリムの魔法石を見ると黒く染み？ができていた。
クロウリー「それこそが魔法を使ったことにより生じたブロットです」
こいし「これ、取れるんですか？」
貴「いや、取れなかったらみんなオバブロしてるでしょ。」
クロウリー「いいえ。十分な休息を取れば、時間経過と共にブロットは消えていきます。魔法石は魔法の発想を助けてくれるだけでなく、ブロットが直接術者の身体に蓄積されないようある程度肩代わりをしてくれる素敵なアイテムなのです」
デュース「なるほど。つまり魔法石が曇ってきたら身体を休めろ、ってことですね」
クロウリー「正解です。よく食べ、よく眠ることで大抵のブロットは解消されますから」
じゃあグリムは大丈夫だね。←
続く！
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作者名：星猫 x他1人 | 作成日時：2021年4月3日 18時
