15 気のきく人 ページ16
原田「そういえば涼、お前の家って一体どこにあるんだ？」
ある日、原田さんが急にそんなことを聞いてきた。
…さすがにまだ信用されてないだろうし、
また今日もとうまわしに聞いてくる気だろうか？
そんなことを思ったが、違った。
A｢どうして突然そんなことを聞くんですか？」
原田｢いや、2週間以上家に帰れなかったんだし
家も心配だろう？
それに取っておきたい物だって何かあるだろ」
そんなことか、気のきく人だな
だけど……――
A「いえ、大丈夫です。
遠いところにありますし、分かりにくいと思いますから」
私がこの京で暮らしていたのは
薫の家だ。さすがに薫の家へ行かせるのはマズイ…
一応薫は土佐藩の人だし
原田｢そうか、ならいいか…」
A｢はい、お気づかい、本当にありがとうございます＾＾」
私がそう言って軽く礼をすると、
原田さんが苦笑した。
原田｢…にしてもお前って大人びてるよな
まだ二十にもなってねーだろ、
元服はしてるだろうが…」
A｢そうですか？
俺はこれが普通だと思いますが…」
原田「ハハ、もう少しはしゃいでもいいだろ
平助たちみたいに。
…まあ今はこんな状況だからかもしれないけど」
A｢！？？……」
―――ーーー
『Aもみんなみたいにもっと騒げば？
バカやるのは案外楽しいよ？』
A｢……」
…あの人と同じようなことを言われるなんてな
原田「ん？どうした涼？」
A｢いえ…なんでもありません」
あの人のことは今はもう関係ない…――
なんでさっきそんなことを思い出したのだろうか？
その時、部屋の向こうのほうから雪村さんの声が聞こえてきた。
雪村｢あの、黒崎さん
そろそろ時間ですよ！」
・
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・
・
・
………あ、そういえば雑用があったな
早く行かないと…←
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夜桜 - 去年はあったのに2章消されたんですね…もう一度読みたいです…この作品好きなので… (2014年7月14日 1時) (
レス) id: 89174825d4 (このIDを非表示/違反報告)
しの - 消されたんですね……。 (2013年12月8日 21時) (レス) id: 2b17fc2cec (このIDを非表示/違反報告)
狐白(プロフ) - ミラさん» 初めまして。確かに読みにくいですね…；アドバイスありがとうございます！ (2013年7月1日 19時) (レス) id: 6afa53acda (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - そうなんですか… でもまた読めてすごく嬉しいです！☆*:.｡. o(≧▽≦)o .｡.:*☆ (2013年6月28日 20時) (レス) id: 74790096f7 (このIDを非表示/違反報告)
狐白(プロフ) - みぃさん» すみません、少し整理をしていたので…；パスワードあけました！ (2013年6月28日 20時) (レス) id: 6afa53acda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：帆鳥 | 作成日時：2012年9月7日 22時
