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Aside
「……俺も、東リべみたいなヒーローになりたい」
ほぼ夜になりかけてる
少し明るいくらいの空の時間
俺は不意にそんなことを呟いた。
今はいわゆる少女漫画のカットされてる
特に何も起きない日の夜。
俺はベッドに寝っ転がって
東京リベンジャーズという少年漫画を読んでいた。
2021.6.23
この日を迎えるのは何回目だろう。
とある人と高校を入学してから出会い、
席が隣になり 色々と生活していくうちに
その人のことを好きになる。
何回も、何回も
同じ生活を過ごしているはずなのに
俺は必ず好きになる。
これからどんなに苦しいことがあって
どんなに苦しい思いをさせるのか知っているのに
抗えない。
「マイキーかっけぇなぁ…強く、なってみたい」
『いいよ』
「…え、、？」
この漫画で俺が喧嘩強いやつになるなんて
絶対ありえないのに
そんな馬鹿みたいな夢を呟くと
どこからか明るい透き通ったような声が聞こえた。
でも色々な事情で一人暮らし中だから
どこにも人はいないし
ここは高層なマンションで防音だから
隣の部屋の人の声が聞こえるわけが無い。
『その世界に行ってみたい？』
「…だ、れですか」
『まぁ簡単に言うと漫画書いてる作者みたいな。』
「作者…、」
『どうする？漫画、変えてみる？』
「…いやでもここのヒーロー役は」
『簡単だよ。新しい子を描けばいいそれだけの事。』
「ｯ…、」
簡単、描けばいい
俺の変わりはいくらでもいる
いると言うか、描けばいい
俺がもし、ちょっとでも不作だった場合
ここに生きてることは無かった。
ちょっと残酷だけど楽しくて幸せなこの漫画の作品に。
『ただ条件が一つだけ』
「…条件？」
『東京リベンジャーズの中にも君みたいに"必ず死ぬ"役が欲しい。』
「、」
『それでもいいなら。』
「…………」
どんなに世界が変わっても
俺は死ぬらしい。
なら、少しくらい
リフレッシュしてもいいんじゃないかな。
「…いいですよ。俺を、東リべの世界にいかせてください」
『いいんだね？もう、きっとヒロインの子には会えないよ』
「…………、はい」
返事をした途端
俺の記憶は途絶えた。
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あむ - え、超面白いです！次の更新が死ぬほど楽しみです!!応援します！無理のないよう体調に気をつけて頑張ってください!! (2021年8月5日 19時) (
レス) id: ff2f2b0e1a (このIDを非表示/違反報告)
ふじ(プロフ) - 初めまして！毎日更新楽しみに待ってます！！無理のないよう頑張って下さい。応援してます！！！ (2021年8月5日 15時) (レス) id: 7db00b7f42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧 | 作成日時：2021年8月5日 14時
