検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:28,701 hit

(13) ページ13

.





ドアを閉めずに全速力で教室から離れる
涙で前が見えないとか 関係なくて






ただただ 、 あの教室から離れたくて
走って走って 、









ガツッ






勢い良く下駄箱にぶつかった。









『 っ、いっ … 』









衝撃が強過ぎて 頭を抑えながら
その場にしゃがみ込んでしまう。


でも、こんなの胸の痛みなんかに比べたら
全然全然 痛くない 、









『 ばかは 、私じゃん、… っ 』









下駄箱に寄り掛かって膝を抱えるように
体育座りで 涙を止めようとするけど
全然 止まんなくて 、



私が 、あの時に 二つ返事でうん 、って言ってれば
こんな事に ならなかったのかな、









『 …… さとみくん 、 』


「 っはぁ、… 呼んだ?よな?! 」


『 っ、さ、とみくっ、ん… !? 』









ばっ、て顔を上げたら
汗をかいてるさとみくんが居て
私と 目線を合わせるように 隣に座る









『 さとみく、なんで、え、… 佐々木さん … っ 』









落ち着け、ってさとみくんがカーディガンの袖で
私の涙を ぐいって拭いて









「 お前の思ってる事、全部教えて 」









そう言って 、さとみくんは
いつもの様に 手に頬を乗せてこっちを見詰める




ぐ、って 零れそうな涙を堪えながら
私が ぼそぼそ 呟く









『 っ、さとみくんの、好きな人っ、教えてっ、 』


「 お前 」


『 っ佐々木さんとは、どうなったの 、っ? 』


「 断ったに決まってんだろ、付き合ったかと思った? 」


『 … な、んで、追い掛けて来た、のっ、 』


「 お前が泣きそうな顔してたから、それに 好きな奴だし放っておけねぇ、つーの 」









ふっ、て笑って 後は? って言うさとみくんに
ぎゅうって 、 抱き着いた 。




.

(14)→←(12)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (54 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
134人がお気に入り
設定タグ:すとぷり , さとみ , stpr
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あおさ - 木下くん好き過ぎる← (2020年6月23日 0時) (レス) id: 62945174ec (このIDを非表示/違反報告)
ナイト(プロフ) - 続き〜 (2019年6月20日 22時) (レス) id: 2c7054aa37 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - 最高!! (2019年6月3日 17時) (レス) id: a3af942d1f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ひよこ | 作成日時:2019年5月17日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。