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「寒い！」
クリスマスの日は私が選んで予約したケーキ屋でケーキを買いに行く。
予約したのに並ばないと買えないぐらい有名なお店で、年末の寒空に震えながら順番を待った。
やっと買えて機嫌良く自宅のドアを開けると母の手料理の匂いがした。
「ローストチキンとグラタンとパエリアかな？」
リビングの扉を開くと見慣れた姿があった。
「で、なんで獅音がうちにいんの？」
忌々しげに言うとつまみ食いをしようといていた獅音の手が止まった。
「おう。おかえり」
「違う！！なんでいんのよ！」
「毎年クリスマスはお前ん家って決まってんだろ？」
商売をしている獅音の親はクリスマスは忙しく家に家族が居なかったので、小学生の頃からうちで一緒にパーティーをするのが恒例になっていた。
「１８にもなってホームパーティーもないでしょ？」
「オレまだ１７だし」
３月誕生日の獅音はまだ１７だが問題はそこじゃない！
「まあまあ、いいじゃない獅音くんがいると賑やかだし」
「五月蝿いだけだよ！」
「おばさんがこう言ってんだろ！」
獅音も私も一人っ子の為両家の両親にまとめて育てられた。
「早く手を洗って来ちゃって！ご飯冷めちゃうから」
飛び出してる獅音の足を態とらしく踏みつけて洗面台へと向かった。
獅音がいる夕食は本当に五月蝿かった。
お父さんも帰って来て一緒に食べた。
ヤバい見た目になった幼馴染にも両親は変わらず接した。
ケーキを切り分けて部屋に持って行くと、何故か獅音までついて来た。
「なんでせっかくのケーキを獅音と食べないといけないの？」
「あん？ケーキは一人で食うより人と食った方がいいだろうが！」
仕方なく買ったケーキを頬張った。
「さすが平常時でも１時間は並ぶっていう人気パティスリー」
「ふーん。今年のもうめぇな」
１年かけて調査しただけある。
「ん」
いきなり獅音が紙袋を突き出して来た。
中身はブランド物のマフラーが入っていた。
「獅音にしてはセンスいいじゃん」
「うるせぇ」
私からは獅子の彫刻の入ったzippoを渡した。
カチャカチャとずっと手に馴染ますように弄っていた。
「そう言えばてめぇ灰谷兄弟と一緒にいたってマジかよ」
「いつの話よ」
「ったく昔は可愛かったのによ」
「は？いつの事よ？」
「初めての…」
獅音の言葉を最後まで聞く前に顔面をケーキにうずめた。
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月華(プロフ) - 寧珠*さん» そんな初期から見てくれてたんですね！ありがたいです。こんな過疎地でねじゅちゃんの目に止まるなんて頑張って良かった！笑 (2022年9月30日 23時) (
レス) id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
寧珠*(プロフ) - 月華さん» 実は最初から読んでて、お気に入り登録も2人目とかだったような…ねじゅが月華さまの作品を読まないわけには参りません…！ (2022年9月30日 19時) (レス) id: 7da35a518d (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - 寧珠*さん» コメントありがとうございます！！ねじゅちゃんに読まれてたのにはびっくりだけど気に入って貰えたなら良かった〜！続きもノープランだけど頑張ります！！ (2022年9月30日 19時) (レス) id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
寧珠*(プロフ) - 意味があるのかは不明ですが、読む度に評価いれるくらい好きです♡続きが楽しみだ…！ (2022年9月30日 11時) (レス) @page42 id: 7da35a518d (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - 咲良さん» わーい！コメントありがとうございます！無理くりイザナと絡めちゃった！ここからヤンデレ始まるか！？全くのノープランです！ (2022年9月15日 8時) (レス) id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月華 | 作成日時：2022年8月19日 11時
