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25歳[4] ページ17

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「あれ?」



「竜胆どーしたー?」



「Aに連絡つかない」



数日前Aに次いつ会えるかメールしたが返信がなかった。



「電話もでねぇし」



「最後に連絡したのはー?」



「1ヶ月以上前になんかよくわかんねぇメールが届いたぐらいかな」



「その返事は?」



「…色々あってメール開いてなかった」



「ふーん」



イライラしながらまた電話をかけるも電話が繋がらない。



「Aの家の前で下ろして」



Aの家に行ったが家も留守でポストを見るに帰ってる様子もなかった。



また出張か?



仕方なく帰ろうとしたらもう先に帰った思っていた兄貴がまだいた。



「待っててくれたの?」



「多分居なぇかなって思って」



「え?兄ちゃんなんか知ってんの?」



「まあ、竜胆が他の女抱いてたってのは知ってるかな」



「は?」



「Aちゃんに聞いた」



「え?ちょっと待って」



「めっちゃ狼狽えててうけるー」



ケラケラと笑う兄ちゃんに苛立ちと絶望を感じた。



「で、なんてメール来てたの?」



流し見していたメールを読み返して別れのメールだった事に今更気づいた。



「竜胆の浮気も全部自分のせいって言ってたぞ」



「っ!!」



「プロポーズも断られたのにまだ付き合ってんの?」



「それはあいつが仕事が好きで選べなかったから」



プロポーズを断られてへこんだが俺との結婚はAの昔からの夢を捨てさせる事だったから。



それでもむしゃくしゃする気分を他の女で発散した。



それを見られていたなんて…



あの日来ていたメールを罪悪感からすぐには開けないでいた。



俺らのメールのやりとりなんてすぐに返せる方が少なかったから。



いつものように仕事で忙しかったからって言えばお互い様だと許してくれるものだと思っていた。



仕事の合間でAの職場に行ってみるものの基本物置きでしかない事務所は誰もいなくどこで仕事してるのかすらわからなかった。



ショーが近くであると聞けば行ってみるがそこにAの姿はなかった。



「くそっ!」



家に行ってみると先日まであった不在を示す手紙はなく、ポストにはテープが貼られていた。



「は?」



管理会社に聞くと引っ越したと言われた。



「竜胆〜?まだ諦めてねぇの?」



「簡単に諦め着くかよ」



「でもAちゃん多分もう日本いねぇよ?」



「は?」



兄ちゃんの胸倉を掴んだ。


 


「海外行くってさ」

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月華(プロフ) - チヅさん» コメントありがとうございます!楽しんで頂けたなら良かったです!他のお話で気に入って貰えるのがあると良いんですが。 (2022年9月13日 7時) (レス) @page28 id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
チヅ(プロフ) - メチャメチャ楽しかったな〜(^^)他のお話も読んでみようと思います(^^) (2022年9月13日 1時) (レス) id: eeaef92f1e (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - ふらんそわ。さん» コメントありがとうございます。竜胆は子供と肩車似合いそうだなって勝手に妄想しました😁 (2022年4月4日 8時) (レス) id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
ふらんそわ。 - 私も竜胆に肩車してほしーなー…😏 (2022年4月4日 1時) (レス) id: ce685a0196 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月華 | 作成日時:2022年3月11日 0時

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