好 き が す ぎ る【太宰治】

義理の兄 ページ15

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会話文、多めです……









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『私の反応を見て、もしかしたら察したかもしれま＿＿＿＿＿』




太宰「A。今は敬語を外して話して……」



『……ごめん…。わかった』


太宰「常にタメになるように練習しないとねぇ…」





練習……前に云ってた……



『……っ〜…、其れ、で……

　少なくとも私の記憶の中では
　私の兄は亡くなっている筈で…。』



太宰「…死んだ人間は生き返らない。」




私が疑問に思ったのは其処だ。
異能力だとしても、其れは一時的か
精巧に造られた幻か。其れしか考えられない…



『例え、其れが異能力だとしても
　まだ無知だし……、そう考えると

　私の記憶に誤りがあり、兄は生きてて
　さっき、私の前に姿を現した…』



太宰「……あの男はまた会いに行くって云ってた
　一度、あの男と逢ってたりするかい？」


『私の記憶ではあの時が初めてだけど、
　任務中にもしかしたら接触した可能性も……』


太宰「………もしかして、Aが気を失う前に
　発した、貴方は誰？の言葉もあの男と関係が…」



『声からして兄だと思う。

　けれど、あの時は声が脳に直接届いてる
　ような感覚で姿は見てない……』



あの謎の音が聴こえたのもそんな感じだったし…


太宰「詰まり、敵は少なからず二人は居るって事だね。」



『組織だとしても、周りに名を余り知られていない
　可能性が高いから、小規模な組織……』




太宰「確証を得るためにはもう少し、情報が必要だな。


　けれど、この件について少し首領に聞いたのだよ。」



『首領、に………？』


太宰さんも、この事 感付いてたんだ。



太宰「そう。首領が云うには

　長期任務が関わっているようだよ。


　詰まり、其処で鉢合わせる確率が高い。
　其れも、今回は長期間に渡る任務だ。

　殆どの確率で、長期任務中に片付ける事になる。」




『やっぱり首領は初めからこの事を知っていて……』





太宰「A。前から云っていた通り、私が君を守る。

　だから、独りでの行動は控えて欲しいんだ。
　今回のように、部屋に居るときに敵が来る事だって
　大いに考えられる。詰まり、部屋でも独りは危険なのだよ。
　
　だから＿＿＿＿……」



『へ、部屋も同じにするの…？！
　そ…んなの…』


恥ずかしすぎて、心臓が持たないよ…



太宰「私とは厭かい…？」


この人、わかってて云ってる…
確信犯だ。絶対……









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