学園天国(ym×in)

学園天国〜本編 1〜 ページ6

知「なぁ〜んだ、入学式だから奇跡の伊野尾先輩に会えると思ってたのに…」

と、入学式が終わって帰りながら知念が、がっかりしてる。

山「えっ、化石のいの？それっ何？？」

知「もぉ〜涼介ったら〜」

と、プリプリ怒りながら知念は言った。

知「化石じゃなくて『奇跡』！！去年の学園祭で『姫』に選ばれて一躍有名になった人。知らないの涼介？」

山「だって俺、サッカー推薦だから…」

知「え〜信じらんない！！『埼玉の奇跡』とか『可愛い過ぎる男子高校生』とか『100年に1人の男子高校生』って超、有名なんだよ。」

山「へぇ〜そんなに可愛いいの？男なのに？？」

知「メチャクチャ、可愛いくて綺麗。頭も良いんだって、学年トップだって！！」

山「学年トップ…それで顔もいいの？嘘臭っ！！」

知「本当だってば、僕、去年の学園祭で間近で見たもん。色が抜けるように白くて細くて華奢で、ふわふわに可愛いかったよ。この世のものと思えないくらい綺麗だったよ！！あれで僕、憧れてここに入ったんだから。」

と、人見知りの知念にしては珍しく力説してる。

『へぇ〜そんなに綺麗なんだ。一目見てみたいな…。』

と、無関心だった山田も『伊野尾先輩』に興味を持ち始めた。

知「でもねぇ〜有名になり過ぎちゃって追っかけられちゃって、色々大変だったみたいで学園も生徒会使って全力で守ってるから姿なんて見れなくて…学校で会えたら『奇跡』って言われてていつの間にか『奇跡の伊野尾先輩』になっちゃったよ。『見れたらいい事ある』とまで言われてる。でも今日は入学式だから見れると思ってたのに…」

そんなに落胆しなくても…ってくらい落ち込んでる。それにしても良く知ってるなぁ〜と山田が感心していると

知「見る？僕の奇跡の一枚。」

と、知念はスマホの写真を山田に見せてくれた。

そこには知念と一緒に乙姫の格好をしたどう見ても女の子にしか見えない人が写ってた…。

知「学園祭のそのコンテストの時、伊野尾先輩出たら会場がパニック状態になって僕潰されちゃって、そしてら伊野尾先輩が『押しちゃ駄目だよ』って優しく言ってくれたら収まって、その時周りの人が助けてくれて後で舞台裏で一緒に写真撮ってくれたんだ。僕、人見知りだから自分から言えなかったのに伊野尾先輩から『写真撮る？』って言ってくれて…」

山「これ、本当に男なの？」

知「うん、綺麗でしょう？」


実は山田は物凄っい『面食い』なのだ！！

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