隠しごと。【ｋｚ】 (ページ4)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:2,149 hit

隠しごと。　Ⅱ ページ4

貴女Side

まだやってるし・・・！！

『五月蠅いんだけど。それに、他の学年の迷惑になってることも分からないの？

　幼稚園生からやり直せば？』

マジで迷惑。

翔「は？黙れ。」

・・・・・・ウッザ。

『先輩に向かって、「黙れ」って言えるほど、あんたは偉い訳？

　何様のつもりだよ。

　それに、「黙れ」って、言われるほど、喋ってない。

　あんたの方が、人が説明してる時に、ボタンでカチャカチャやったり、

　足で、床を蹴ったり。

　五月蠅い。

　黙ってもらいたいんだったら、あんたが黙れば？』

ふぅ～。

すっきりした。

そういえば、どうやったら感情って出せるんだろう。

『それと、立花。

　隣が悪いことしてるって、分かるんだから。

　はっきり、言葉に出しな。

　ついでに、美門と田中も。』

美門と立花は、さっき説明したろ？

田中って言うのは、女子なのに、顔がゴリラの奴。

まぁ、ウケるとは、思うが、顔に出さない。

美「すいません、濱田先輩。」

謝るな。

田「すいません！！」

謝ってほしい訳じゃない。

立「す、すみませんでした。」

はぁ。

『別に謝ってほしい訳じゃない。

　次から気を付けろ、いい？』

アーヤSide

『別に謝ってほしい訳じゃない。

　次から気を付けろ、いい？』

そう言われた時から思った。

この人、カッコいい。

美人だし、言っていることもカッコいい。

でも、表情が、無。

もっと、表情が豊かになれば、さらにモテるのに。

そんなことを考えながら、帰り学活を終わらせ、下校時刻。

美「やぁ、アーヤ。」

こんな言い方をするのは・・・・翼だ。

立「翼。ねぇ、あの人、カッコいいと思わない？」

あの人、それは濱田先輩。

美「あの人って、濱田先輩のこと？

　確かに、カッコいいと思うよ。

　誰かのために戦えるって、すごいことだと思う。」

翼も、思ったんだね。

でも、翼の方が、深く考えている。

凄いなぁ。

濱田先輩も、翼も。

立「ふふっ、そうだね。

　もっともっと、お話ししたいなぁ・・・。」

つい、本音が出てしまった。

美「会えるんじゃない？

　秀明で。」

へぇ、秀明でね。

しゅ・・・う・・・めい？

立「秀明！？

　濱田先輩、秀明に通ってるの！？」

翼に聞いたつもりだった。

しかし、私たちの後ろにいた人に、答えられた。

『そうだね。

　秀明ゼミナール、通ってる。』

そう、濱田先輩。