俺最弱説 (ページ6)

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カラカラっページ6

その日の夜

焼き鳥の美味い
いつもの店に、イツメンで。

皆人前に出る仕事してるくせに
俺らの定位置は、カウンター。

こじんまりした店

一応

入り口に背中を向けてるから、隠れてるつもり。笑

俺はモヤモヤを吐き出したくて

Aさんの話をした。

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何杯目かわからないジョッキを飲み干して

勢い良く言い放ったのは、俳優仲間の優。

優「まぁ要するに？
キャーキャー言ってくれないのが気に入らないだけでしょ？」

言い方は悪いけど
間違っては、いないような。

でも、肯定もしたくないような。

健「....」

TAKA「俺は一目惚れじゃん、て思ったけど？
違うの？」

歌手のTAKAは一目惚れ、なんて言うけど

俺は…

健「俺、一目惚れしたことないからわからない」

一目惚れを知らない。

TAKA「俺はね、基本一目惚れだからね。
こう、目と目が合った瞬間に？
スローモーションに見えたり？♫」

健「スローモーションにはならなかったけど」

優「じゃあ違うんじゃね？」

TAKA「優テキトー過ぎ！笑」

その時----

カラカラっ

大将「いらっしゃい」

「二人…なんですけど、、」

聞いたことのある声が耳に飛び込んで来た。

いつもなら絶対に振り返らない。

でも
考えるよりも先に、俺は後ろを向いていた。

健「あっ」

A「あっ、、」

やっぱり、声の主はAさんで

どうも

なんて、ニコッと笑った。

俺も

さっきはどうも

なんて軽い挨拶したけど

顔はひきつってしまって仕方ない。

だって

男といるんだもん、Aさん。

しかもデカイし？
イケメンだし？

さっきまであんたのこと考えてた俺は馬鹿ですね

って
心の中でそんな言葉が浮かんだ。

二人が通されたのは、奥の個室。

もう最悪。

健「彼氏…だよな」

優・TAKA「は？」

健「今の。Aさん。」

優「お前早く言えよ。笑」

TAKA「うわ見たかった～！」

健「…そりゃいるよな彼氏ぐらい。」

あ”～～～～～～～

ってため息をつきながら

テーブルに頭を伏せた。

俺、なんでこんなショック受けてんの。

知り合ったばかりの女の人相手に。

馬鹿じゃねーの。

優とTAKAが

まぁまぁ

なんて背中をさすってくる。

その時

大将「彼氏じゃないですよ」

普段無口な大将が口を開いた。

三人「へ！？」