俺最弱説 (ページ5)

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イキイキページ5

次の日。

今日は

テレビの取材が何件かあって

その後、映画館でイベント。

かなり濃い一日だった。

他の俳優さんもいたし

Aさんと絡む時間はほぼゼロ。

なんか忙しそうにしてるし。

今日は髪の毛、緩くまとめてる。

俺は、下ろした方が好きかな。

昨日もパンツスタイルだったけど
スカート履いたりすんのかな。

てかめっちゃ荷物多いじゃん。
しかも重そう。
何入ってんの。

て

俺、なんでこんな気になってんだろ。

遠くから見てたはずなのに

気づけば目の前にいたAさん。

A「お疲れ様です」

健「おつかれっす」

A「どの取材も完璧でした！
ありがとうございます(^^)」

健「いえ、こちらこそ。ありがとうございます」

A「コレ、マネージャーさんからもらっちゃいました」

テンション高めに差し出されたのは
俺の写真。

さっきの撮影で使った、チェキで撮ったやつ。

え、なんで？

ちょっと嬉しいじゃん。

健「....何につかうの？笑」

A「疲れた時に見て、癒されます(^^)」

健「俺のこと嫌いなのかと思ってました」

A「そんなわけないでしょ」

健「じゃあ飯行きましょーよ」

A「そうですね。
映画公開したら、打ち上げしましょう

皆さんで(^^)」

ミナサンデ？
ヒドくない？

健「おれ、泣きますよ？」

A「またまた。笑
えーと、じゃあまた週末のイベントで」

健「明日の収録は来ないんですか？」

A「はい、基本バラエティはノータッチなので(^^)」

健「Aさん来ないなら
この映画面白くないです、とか言っちゃうかも。俺。」

A「…はい？」

あ

初めてだ。

初めて困った顔見れた。

困った顔見て喜ぶ俺って

もしかして、、ヤバイ？

健「頑張れないかも」

A「…^^;」

健「ていうか、行かないかも。」

A「佐藤さん、、」

健「来て下さいよ、明日も」

俺はイキイキしてたと思う。

押したらいけそうな気がしたから。
明日も会えそうな気がしたから。

でも

A「許可書も無いので、局に入ることもできませんし。
それでは、失礼します(^^)」

また、あのポーカーフェイス。

俺の言葉を待たずに帰って行ってしまった。

悔しい。
どうにかして、気を引きたい。