俺最弱説 (ページ31)

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☆burn☆ ページ31

あの手この手で
一緒に居ようとする佐藤さんがかわいくて

笑いがこみ上げてきた。

A「どんだけ寂しがりやなんですか！笑」

健「寂しがりや？
全然そんなことないし。」

人気者だし
電話一本で誰か捕まるはず。

A「誰かに連絡してみたらどうですか？」

健「なんで？」

A「一人でいたくないのかな、と思って」

健「...なるほどね。笑
違うし。俺そういうんじゃないし。」

A「はい、着きましたっ」

自転車を降りて

駐輪場に止めて、佐藤さんにお礼を言った。

マンションの前

人通りの全く無い、静かな通り。

健「俺のこと、寂しがりやだと思ってるみたいだけど」

小さな声で話す佐藤さんに釣られて

私も小声。

A「違うんですか？」

声のボリュームに比例して、二人の距離が縮まる。

私の目線は、ちょうど佐藤さんの首元。
上着のジッパーの持ち手が、ゆらゆら揺れてる。

少し目線を上げれば

唇、鼻、、、目。

暗闇に映し出される綺麗な顔に、釘付けになる。

佐藤さんと向き合うと

お腹の奥の方がアツくなる。

健「全然違う。むしろ一人が好き。意味わかる？」

挑発的な目。

私と、、、居たいってこと？

頭の中に湧き出た答えは
口には出せない。

A「・・・・」

手を繋がれて

心臓だけがうるさい。

健「Aさんは俺と居たくない？」

A「佐藤さん、、、」

お腹の奥の方

熱かったところが・・・・燃えそう。