〜我ら若手兵〜7 ページ31
「微睡みの中、薄っすらと開いた瞳に映る何か。
その何かは幾つかあり、色は随分とカラフルだ。
『キルル』
そのうちの一つの色が呟く。
『それではプロジェクト本編を開始する。キルルにシステム投与をしろ』
どうやら、キルルと呟いた色が指揮を取っているようだ。
何も分からない。
突然に目が覚めて、前後の記憶もないままに、誰にも何も説明されずに。
混乱の中、『私』は硬直しているのみだ。
突然、視界が黄色く光る。
あ、あ、あ。
……侵略せよ。
乙女座超銀河団局部銀河群天の川銀河オリオン腕太陽系第三惑星を侵略せよ。
途端に『私』の頭の中はそれだけになった。
乙女座超銀河団局部銀河群天の川銀河オリオン腕太陽系第三惑星を侵略、乙女座超銀河団局部銀河群天の川銀河オリオン腕太陽系第三惑星を侵略……。
乙女座超銀河団局部銀河群天の川銀河オリオン腕太陽系第三惑星……を、侵略。
通称……ペコポン、を侵略せよ。
地球を侵略せよ！
『私』の瞳には真っ直ぐに地球が映った。
青く美しい星。
さあ、行こう。
『キルル、ペコポンに向けてケロンを離脱。大気圏、突破。異常は見られません』
『オーケーだ。これでペコポン侵略が完了すれば、我々の正しさが証明される……気を抜くなよ』
『了解』
それから『私』はペコポンに来て、多くの物を見た。
主に赤い物が多かった。
『私』の眼中に入ると共に、出る時には赤く染まっているのだ。
何故だか分からない。
けれど、ペコポンを侵略せねばならない。
それだけだ。
刹那の事だった。
『私』は喉元に痛烈な物を感じた。
確認する暇もなく、『私』の視界は暗転した。
ふと、『私』はその瞬間、意識の落ちるその一瞬。
『私』は願った。
ーー死にたくない。
『私』は再度、長かった歴史に落とされる様に意識を失った」
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クローン(プロフ) - Say akaさん» 有難うございます。番外編やら続編やらは後々ひっくるめてお話しようと思っておりますので、今暫くお待ち頂けると有難いです。 (2015年5月3日 16時) (
レス) id: d8750a893b (このIDを非表示/違反報告)
Say aka(プロフ) - この小説凄くいいです！！これからも更新頑張ってください(＾ｰ^)ノあと、番外編とか作りませんか? (2015年5月2日 13時) (レス) id: f86aeafa04 (このIDを非表示/違反報告)
クローン(プロフ) - 清河清明さん» 紹介されるような物である事に恐縮です。書き方とかはようやく整って来たので何とも言えませんが、そこが仇になる事もあるので良かったです。コメント有難うございました…！ (2015年3月26日 12時) (レス) id: d8750a893b (このIDを非表示/違反報告)
清河清明(プロフ) - こんにちは。友人の紹介で読んでみたら予想以上に面白く、通信規制の一歩手前までいってました（笑）台本小説でもなくスーパー完璧少女でもない彼女の生き様に久々に胸熱でした (2015年3月24日 18時) (レス) id: 07f2a719b6 (このIDを非表示/違反報告)
クローン(プロフ) - 名無しさん» おわわわ…！ こちらこそコメント有難うこざいます。この作品に世界観なる物が作れていたようで光栄です！ (2015年3月1日 7時) (レス) id: d9f1c78e75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クローン | 作者ホームページ：ホームページはありません。
作成日時：2015年1月11日 8時
