〜訓練は大艦巨砲主義〜7 ページ2
赤い男は踏み込んで屈んだ。
切っ先は空を突き抜けるーー。
彼は下からビーム銃で、標的の腹を貫いた。
薄紫の女はステップを踏み、重心を大きく傾ける。
紙一重で視界の隅に切っ先が抜けた。
横目でしっかりと標的の顔を捉え、腰を捻る。
彼女の左手にはいつの間にかサバイバル・ナイフがしっかりと握られている。
次の瞬間、標的の目尻と軍帽の間にナイフが突き刺さっていた。
二人の動きは五秒もかからず、足留めにすらならない。
先程の八重歯の笑みもこの動きを予測出来ていて、それがあまりにも予測通りすぎていたからだ。
クルルだったら呵々大笑していただろう。
二人は武器を転送する。
射程距離最大千二百メートル程のライフル。
標的のガトリング砲の射程距離は八百程度、良くて九百程だろう。
弾の当たらないと分かった標的は撃ちながら近付いて来る。
二人は距離を保ちながら物陰に姿を眩ました。
システム設定はクルルの仕事だ。
標的の目はメインカメラだが、それに何処まで模倣キルルの設定が従順に組み込まれているのだろうか。
メインカメラだけに言えた事ではない、どんなギミックが仕掛けてある事やら。
ギロロに言わせればクルルもケロロと似た様な者だった、妙なディテールに妙なこだわりを見せるのだ。
ギロロも武器に関してはそういったギミックを好んだりもするのだが、比較すればシンプルな方が好きだ。
大艦巨砲主義の男にはダイナミカルのみが理解可能なのだ。
攻撃する時もそうだ、武器に限った話ではない。
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クローン(プロフ) - Say akaさん» 有難うございます。番外編やら続編やらは後々ひっくるめてお話しようと思っておりますので、今暫くお待ち頂けると有難いです。 (2015年5月3日 16時) (レス) id: d8750a893b (このIDを非表示/違反報告)
Say aka(プロフ) - この小説凄くいいです!!これからも更新頑張ってください(^ー^)ノあと、番外編とか作りませんか? (2015年5月2日 13時) (レス) id: f86aeafa04 (このIDを非表示/違反報告)
クローン(プロフ) - 清河清明さん» 紹介されるような物である事に恐縮です。書き方とかはようやく整って来たので何とも言えませんが、そこが仇になる事もあるので良かったです。コメント有難うございました…! (2015年3月26日 12時) (レス) id: d8750a893b (このIDを非表示/違反報告)
清河清明(プロフ) - こんにちは。友人の紹介で読んでみたら予想以上に面白く、通信規制の一歩手前までいってました(笑)台本小説でもなくスーパー完璧少女でもない彼女の生き様に久々に胸熱でした (2015年3月24日 18時) (レス) id: 07f2a719b6 (このIDを非表示/違反報告)
クローン(プロフ) - 名無しさん» おわわわ…! こちらこそコメント有難うこざいます。この作品に世界観なる物が作れていたようで光栄です! (2015年3月1日 7時) (レス) id: d9f1c78e75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クローン | 作者ホームページ:ホームページはありません。
作成日時:2015年1月11日 8時