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「さあ、説明してもらおうか」
「前に大地と遊びに行きました」
説明と言うには簡潔すぎる言葉。
だって事実だし!これ以上どうしろと!?
「…それだけかい?」
「それだけも何もそれ以上何をすると言うんです」
言ってみろこの変態野郎。
「デートとか誤解を招くようなことを言うからじゃないか」
「……嘘だろ、あんなガキとどうかするほど馬鹿じゃねーぞあたしは」
「知ってるよ」
「ちっ」
じゃあ言うな。
舌打ちをして、腕を組む。
「Aは僕が大好きだからね」
「どっからその自信は湧いてくんだよ」
「見てればわかるさ」
眉間にシワを寄せて習を睨む。
腹立つわほんと……。
「それに、否定しないということは本当のことだろう?」
……しまった。
唇を軽く噛んで、目を逸らす。
習が笑う気配がした。
腰に手を回され、引き寄せられる。
喉に唇が押し当てられた。
首筋に当たる髪の毛がくすぐったい。
目を閉じて耐える。そうでもしないと声が出てしまいそうで。
「A……」
名前を呼ばれてソファに押し倒される。
「喉へのキスの意味、わかるかい?」
「……知るか、そんなん」
「『欲求』だよ」
習を見上げる。
視線がぶつかった。
「……一回だけ…だから」
「それはどうかな?」
「は?ふざけんなよ?」
背中に手が回り、カチリという微かな金属音。
…早いってーの。
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あつき(プロフ) - nanoさん» ありがとうございます…!これからもお付き合いのほどよろしくお願い致します。 (2014年11月23日 23時) (レス) id: e41d28bd72 (このIDを非表示/違反報告)
nano(プロフ) - 飽きてなどいません。続き楽しみにしてます! (2014年11月23日 23時) (レス) id: 3d9ff45680 (このIDを非表示/違反報告)
あつき(プロフ) - リンさん» ひえええ、有難うございます!!日々妄想してるのでネタは尽きません…! (2014年11月23日 21時) (レス) id: 988ea2a69c (このIDを非表示/違反報告)
リン - 面白いです!ネタが尽きないのが凄いです。これからも頑張って下さい(`∞´) (2014年11月23日 19時) (レス) id: 0161c05280 (このIDを非表示/違反報告)
あつき(プロフ) - なぎさん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2014年11月17日 17時) (レス) id: e41d28bd72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あつき | 作成日時:2014年10月28日 16時