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制服から着替えて、私服で様子を窺う。
……どうだ、大丈夫か。
「Aおっそーい」
「同感だよ」
「……お前らはほんっと面倒事ばっか持ってきやがるな……」
だいじょばなかった。
隣のヒナをちらり、と見る。
「とりあえず、ヒナと約束してっからさ。今度でいい?……つーかお前に限ってはいつでも会えるし。飽きるほど会えるし」
習をびしっと指さす。
大地はたまにしか会えないけどまぁいいだろう。
「っつーことで大地はもう帰りな。お母さん待ってんだろ」
「えー、…わかったよ。じゃあまた今度遊んで」
「任せろ」
親指を立てて大地を見送る。
よし、第一の関門突破。
問題は一番めんどくさいやつ。
「……じゃあ僕も帰るとするよ」
「え、まじで!?」
「続きは家で、ね?」
にっこり微笑む習に背筋が凍った。
なんとかこの状況を逃れたくて、首を縦に振る。
……何されんだろ、もう怖い。心臓痛くなってきた。
「……い、行くか」
「顔色悪いよ?大丈夫?」
「なんとか……」
体は大丈夫だけど精神ずったずただわ。
歩き始めて数分。
近くの大型書店に到着した。
「さあ選べ!」
ヒナを一人にしないよう後をついて行く。
真っ先に向かったのは高槻泉のコーナー。
あ、新刊出てんだ。
しばらく本を選び、一息ついたところで声をかける。
「ヒナ、児童書とか、読む?」
前にトーカとカネキで図書館連れてったとき児童書持ってたからな……。
全部ふりがな振ってあるから読みやすいっちゃ読みやすい。難しい表現とかもないしね。
「読む!」
「じゃあそれも見てくか」
児童書も何冊か選び、あたしの本を数冊買う。
帰り道、母親と楽しげに歩く女の子が視界に入った。
その時、強く手が握られた。
…何も言わずに手を握り返す。
トーカの家の前に立つ。
「ありがとう!」
「いーってことよ」
「Aお姉ちゃん……」
「ん?」
「頑張ってね…!」
思わず顔が引きつる。
言うまでもなく習のことだ。
「う、うん。頑張る……」
一人暮らしだった頃に戻りたいぜ畜生。
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あつき(プロフ) - nanoさん» ありがとうございます…!これからもお付き合いのほどよろしくお願い致します。 (2014年11月23日 23時) (
レス) id: e41d28bd72 (このIDを非表示/違反報告)
nano(プロフ) - 飽きてなどいません。続き楽しみにしてます！ (2014年11月23日 23時) (レス) id: 3d9ff45680 (このIDを非表示/違反報告)
あつき(プロフ) - リンさん» ひえええ、有難うございます！！日々妄想してるのでネタは尽きません…！ (2014年11月23日 21時) (レス) id: 988ea2a69c (このIDを非表示/違反報告)
リン - 面白いです！ネタが尽きないのが凄いです。これからも頑張って下さい（｀∞´） (2014年11月23日 19時) (レス) id: 0161c05280 (このIDを非表示/違反報告)
あつき(プロフ) - なぎさん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2014年11月17日 17時) (レス) id: e41d28bd72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あつき | 作成日時：2014年10月28日 16時
