[東京喰種]喰べたいけど喰べたくない。3[月山習]

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今の気持ちを四文字で表すと。



絶体絶命。



ベッドの上で首を振る。




「やめ、やめよう!だめ!」


「もう無理だ」


「……いっ…」



肩の痛みに目を強く閉じる。


これは本気噛み……。



「習…痛い……」



本当に喰いちぎられるんじゃないかと思うほど噛んでる。



「A……」


顔を上げた習の口には真っ赤な血。




「……ガキ相手に嫉妬してんじゃねーよ」



片頬を上げて笑う。


肩が治っていく感覚がした。




……よし。



習の下から抜け出そうと少しずつ体を動かす。




「何してるんだい?」


「……脱出しようかな、と」


「させないよ」


「ですよねわかってた」




ホールドされてどうやっても動けない。


……やられた。




「はぁ……。これ、聞き流しといて」



そう前置きして喋る。



「あたしにはお前しかいねーから」


もうどうにでもなれ!あたしは知らん!






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「しつけぇ!!しょうがねぇっつってんだろ!」



がーっと吠える。



「つかねぇもんはつかねぇんだよ!治るもんは治るんだよ!」


「……寝起きいいね」


「無理矢理起こされたから怒ってんだよ!」




痛さで起きたとか初めてだわ!!



性懲りもなくキスマークつけやがって!!




「つかないならやんな!ただいてぇだけだわ!」


「血圧上がるよ」


「お前が上がらせてんだろ!本来寝起きは血圧ひっくいわ!!」



…怒鳴りすぎてくらくらしてきた。


ベッドに仰向けに倒れる。



あー、これまじで血圧上がる。血管切れそう。



「朝から疲れる……」


「夜だけどね」


「あぁ、夜か……。え、夜?」




飛び起きて窓の外を見ると真っ暗。


あ、あれ。



「よ、夜?」


「夜」


「じゃあ寝なきゃじゃん。おやすみ」



布団を被ると引っペがされた。



「何すんだ!」


「さっきのこと、本当かい?」


「さっき……。あぁ、…まぁ、ね」



ねぇなんでもう一回やるんだろうあたし眠い。





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