探偵社での藤原さんは【4】【文豪ストレイドッグス】

37幕 ページ41

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Aと乱歩が攫われてから数時間前の事。




伽耶｢．．．．．A？A、どこ？｣



辺りを見渡してもAの姿が何処にも無い。隠れているとか何処かに買い物をしているなら分かる。


だが、




伽耶｢Aの気配は、残って...いる。でもいない。｣



Aが先程まで居たであろう場所で立ち尽くす伽耶。



彼女の気配と其れとはまた別の...知らない気配がその場には残っていた。



中島｢伽耶くん...こっちにも乱歩さんとAさんは居なかったよ．．．、？伽耶くん...？｣




伽耶｢はぁ...っは...っ。A、どこ？何処に...いるの...｣



俺は悪い子だから？良い子じゃないから捨て、たの？嫌だ．．．嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ...イヤだ！！





A...俺を見捨てないで...？良い子にするから、俺Aの為たら何だってするんだよ、だから...



黒く、ドス黒い感情の渦に呑まれていく。ぐるぐると嫌な思考回路を巡らしてしまう。




どうしたらAは帰ってくるんだろう...そう云えばこの場には知らない"匂いと気配"がずっと残っている。












嗚呼、そっか...Aは俺を見捨てていない。邪魔な奴が俺とAの間を割いたんだ。




伽耶｢は...は、あっはは...邪魔奴は消さなきゃ...俺役に立てるよ？A｣




行かなきャ




敦が目を一瞬離した瞬間伽耶はその場からもういなかった。



伽耶の思考にはただ邪魔者を消す其れしか残っていなかった。後ろ姿は何時もの小さな幼い姿では無く"大人の姿"だけがあったのだ。








＿＿＿＿＿＿＿＿









『．．．．．何か厄介な事が起こりそう。』




江戸｢君が言うと本当に起こりそうだから洒落にならないよ。｣




あの場に伽耶を置き去りにしてしまったからな。私はまだ彼奴の本来の力を知らないからもしその力を使ったら何が起こるか私にはまだ分からないからな。









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