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私が立ち止まったからえおえおも立ち止まりこちらを振り向く。
「ん?どうしたの?ちゅーしたい?」
「ばか」
お互いにクスクス笑ったあと、軽く口付けをする。
そしてえおえおが私の顔を覗き込んだままもう一度「どしたの」って首をかしげる。
「…私ね…私…っ」
「うん」と小さく答えて優しく私の頭を撫でる。
いつでも優しいえおえおに涙が溢れそうになり唇を噛み締めて俯く。
「…やっぱり先生が好き?」
なかなか涙が止まらなくて言葉を続けられない私を見かねて、えおえおが言葉を紡ぐ。
私はその言葉に小さく頷くことしかできないズルい奴。
「だから俺と別れたい…とか?」
「…ごめっ…ん」
口を開くと同時に溜まっていた涙も溢れてくる。
「泣かないで」って私の頰の涙を拭う優しい手にやっぱり罪悪感。
「こんな中途半端なことしてたら、えおえおに悪いから…ずっと悲しい顔させちゃうのが嫌なの…」
グズグズと涙を拭う私を見てえおえおは「うーん」と小さい声を出す。
「そこで悪いって思ってくれてるって事は俺のことを考えてくれてるって事でしょ?こんな形でもAと一緒にいれれば俺は幸せだから、もう少しだけチャンスちょうだい?」
首を傾げながらすごく優しい顔で私に言い聞かせるように言う。
「でも…」と言うと、「ね?」って有無を言わさない様な。
再び握られた手にグッと力が入る。
握られた手の力強さに私は何も言えなくなる。
「好き。辛いなら俺から離れないでよ…」
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007(プロフ) - 有馬さん» ありがとうございます!では早速…♪ (2018年12月24日 6時) (レス) id: 378ccf97ed (このIDを非表示/違反報告)
有馬(プロフ) - 007さん» もちろんいいですよ〜! (2018年12月23日 20時) (レス) id: adf3e71480 (このIDを非表示/違反報告)
有馬(プロフ) - 千平さん» お返事遅くなりすみません。不愉快とか思ってないですよ!私もぽいかな〜?って考えながら書いていたので笑 ありがとうございます! (2018年12月23日 20時) (レス) id: adf3e71480 (このIDを非表示/違反報告)
007(プロフ) - fbさん以外のmsspメンバーのフルネーム、ここから取ってもいいですかね…? (2018年12月23日 20時) (レス) id: 378ccf97ed (このIDを非表示/違反報告)
千平(プロフ) - 有馬さん» いえいえ!!!!!そういう訳じゃないです!!!!!こちらこそ不愉快に思われましたらすみません、削除させて頂きました 頑張ってください (2018年8月23日 17時) (レス) id: e2b806019f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:有馬 | 作成日時:2018年5月24日 19時