【鬼滅の刃】あたしのとなり

28話 ページ30

しのぶさんに相談したおかげで、
どうしたいかを考えることにした、けど。



無一郎くんとの逢引まで一ヶ月あるわけで。




今日は訓練をしよう





訓練をしているときは強くなることだけを考えていられるから好き


無一郎くんのことも、小芭内のことも考えなくて済む






はずなんだけど。




A(おかしい。いつもだったら何も考えずに集中できていたのに…。今日はなんだか無一郎くんのことばかり考えちゃっているような、、、)



そのおかげで訓練も思うように出来なかった。





A(好きって言われたの、初めてだもんな〜)





ずっと頭の中で繰り返し再生されてしまう、あの時のこと。





無一郎くんは、本当に私のことを……



思い出して恥ずかしくなってしまう

心臓の脈を打つ音が異常にはやい





A(わたし、無一郎くんのこと好き…なのかな？それとも、告白されたから意識しちゃっているだけ…？？)





無一郎くんのことは嫌いじゃない、し
むしろ好きなほうだ。


だけど、それが恋愛感情なのか仲間としての好きなのかはまだはっきりしない




それに。







私はまだ小芭内も諦めきれていないみたいだ







あの時、小芭内が私にきいてきたあの一言。



私が無一郎くんのことをどう思っているのか、
その一言で私は期待をしてしまう








本当は小芭内も私のことが好きで


無一郎くんに嫉妬をしていて


優しいから甘露寺さんと付き合っている



そんな妄想までしてしまうの



小芭内の何気ない言葉で、私は一喜一憂してしまうんだ









ねぇ、小芭内。

本当はどうなの？私のことどう思っているの？


教えてよ






A「小芭内……」




伊「なんだ、呼んだか？」





？！？！？！








A「えっ？！おっ、小芭内？！なんでここに……」




びっくりした

急に背後に現れるんだもの


しかも、タイミングが良すぎる




伊「…最近Aの顔を見ていなかったからな。お前の顔を見にきたんだが？」









あぁ



まただ



また小芭内の言葉で私の心は惑わされてしまう。

29話→←27話 胡蝶side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す