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5 交換条件 ページ5

女の子がゆっくりと目をあけた。
その様子を、6つ子たちは固唾を飲んで見守る。

数回まばたきした後、
彼女は勢い良く起き上がった。

「ここは…!?」

辺りをきょろきょろと見回し、
一瞬不思議そうな顔をした後、
「あ、なーんだ夢かあ」
と言って再びドサッと横になってしまった。

「まてまてまて夢じゃないから!」
「えっ!?夢じゃない!?
 え、ちょっとつねってもらっていいすか」

慌ててチョロ松が叫ぶと、
彼女は再び起き上がり、驚いた顔で言った。

一番近くにいたおそ松がギュッと
彼女のほっぺたを引っ張った。

「い、いひゃいいひゃい夢じゃない!!」

おそ松がパッと手を離すと、少し涙目になりながら
赤くなったほっぺたをさする。
「う〜」

ヒリヒリと痛む頬の感覚が、
これは現実だと言う事を文字通り痛感させる。

「やあ、驚かせてごめんね。
 俺、松野おそ松。俺たち6つ子なんだ」

へへ、と鼻の下をこすりながら言った。
おそ松が照れている時の癖である。

「6つ子!?」

口をあんぐりと開けて、
驚きを隠せない様子だ。

「そう、俺が長男で、」
「次男カラ松さぁ、会いたかったz」
「三男の、チョロ松です!」
「四男、一松」
「やっほーい!え僕?十四松だよ!!」
「末弟、トド松!ごめんね、紛らわしくて」

「いえいえそんな!みなさん個性的で…!」

怒涛の自己紹介に圧倒されながらも、
精一杯返事をした。

「で、名前は?」

一松が、ジトッとした威圧的な目で問うたが、
これが彼の普段の表情である。

「ひっ…あっ、ごめんなさい、申し遅れました!
 私、Aと言います!」

6つ子たちに向かって深々と頭を下げるA。
つられて皆Aに向かって頭を下げる。

「あのっ、お願いです!
 私を、しばらくこの家に置いていただけませんか」

依然として頭を下げたままでいるAが、言った。

「もちろんそのつもりだぜ、Aちゃん!」

「ほっ、本当ですか…!」

おそ松が優しい声でそう言うと、
Aはパアッと目を輝かせながら顔を上げた。

「ただし、その代わりに条件があるんだけど…」
「も、もちろんできることなら何でもします!
 いや、させてください!」

やや食い気味に答えるA。
この家に置いてもらうことに必死である。

「一つは、遠慮をしないこと。
 兄弟たちみんなと仲良くすること。
 そしてもう一つは…」

「一つは…?」

「俺をおそ松兄さん、と呼ぶことだ!」

「へ?」

6 緑色のネクタイ→←4 松野家会議


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設定タグ:おそ松さん , 総受け , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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もっちゃん(プロフ) - みかんたべたいさん» コメントありがとうございます!お返事遅くなってすみません!嬉しいです♪更新は不定期で本当に申し訳ないですが、頑張って少しずつ更新して行きたいと思います! (2017年3月11日 23時) (レス) id: 69ad4cda33 (このIDを非表示/違反報告)
みかんたべたい - おもしろいですね!!!これからもがんばってくださぁぁぁぁい!!! (2016年7月3日 14時) (レス) id: dd6ee1b572 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もっちゃん | 作成日時:2016年4月7日 17時

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