18 松野家のお風呂事情2 ページ18
「ふぃー…あったまるーっ」
近所の小さな銭湯。閉店間際のこの時間には、松野家の6つ子たち以外誰も客はおらず気が楽なため、いつもこの時間を狙ってやって来ているのだ。
「いや〜染みますなぁ、一松氏」
「そうでんなぁ」
それぞれタオルを頭に乗せ、気持ちよさそうに浸かっている。一松は早くも顔が赤くなっていた。
「そだ、トッティ。Aとデート楽しかった?」おそ松がニヤニヤと悪い顔で問うた。
「ああ楽しかったよ…ってデートじゃないからね!?ただの買い物だから!」すぐさま訂正する。
「なぬ、抜け駆けは許さんぞトド松」
「カラ松兄さんは黙ってて!」
中々に酷い扱いではあるが、これが彼にとってのスタンダードであり、特に気にしている様子はないので皆適当にあしらっているのである。
「にしても、本当可愛いよなあAちゃん」
チョロ松はデレデレとしている。彼の大好きな地下アイドル、橋本にゃーを眺めている時と同じ顔であるから、かなりのデレデレ具合である。
「本当になぁ〜」
「童貞の俺たちには尚更」
「フッ…マイスゥイート…エンジェル」
「なになに!?Aの話!?おっ ぱいすげえデカイよね!全然おさまんない!」
「…よし、覗きに行こう」
ザバァと勢いよく立ち上がるおそ松。
何かを悟ったような妙に凛々しい顔である。
「待てゴルァクソ長男!!」
兄弟から犯罪者が出ることだけは阻止しなければと続いて勢いよく立ち上がるチョロ松。他の兄弟たちも次々に湯船から上がる。しかし十四松だけは何故か水風呂にいた。
「…何やってんの十四松兄さん」
「あ、トッティ!タッティが全然おさまんない!」
ガラガラガラ…ピシャッ。そして誰もいなくなった。嘘である。十四松を残して行ってしまった。
「なあ、本当に覗きに行くつもりなの」
脱衣所にて、6つ子たちは律儀に並んで着替えている。
「ばっかじゃねーの、無理に決まってんだろ!
受付におばちゃんいるんだぜ?冗談だよ冗談〜」
ケロリといつものヘラヘラした顔で、ないない、とでも言うように手をヒラヒラさせる。
「だっ、だよねぇ〜そうだよね!」
「なによチョロ松ぅ、本当は見たかったの?」
ズイと迫られ、自然に目を逸らしてしまう。
それが余計に怪しさを増してしまうことを、きっと本人は知らない。
「は?べべべ別に!?」
「ふ〜ん?」ニヤニヤ。
「なんだよ!」
「まあいいや、今度直接言って見せてもらおっと〜」
いつも謎な所で終わる!下ネタさーせん!
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もっちゃん(プロフ) - みかんたべたいさん» コメントありがとうございます!お返事遅くなってすみません!嬉しいです♪更新は不定期で本当に申し訳ないですが、頑張って少しずつ更新して行きたいと思います! (2017年3月11日 23時) (レス) id: 69ad4cda33 (このIDを非表示/違反報告)
みかんたべたい - おもしろいですね!!!これからもがんばってくださぁぁぁぁい!!! (2016年7月3日 14時) (レス) id: dd6ee1b572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もっちゃん | 作成日時:2016年4月7日 17時