ログ2 ページ3
.
『さっむー。』
長めのスウェットの袖をさらに引っ張って手を隠す。
スカートが短いせいで足がスースーするが、ソックスとのバランスを考えるとこの丈がいちばんベストで可愛い。
長い髪の毛をはらい耳にイヤホンをさし、
花粉がとぶ時期なのでマスクもつける。
帰る時は友達と遊ぶ時もあるが、大抵はひとりだ。
やっぱり1人の時間がちょうどよく落ち着く。
そう思ってたのに、
目の前の高校生の制服を見て目を見開く。
深緑のブレザーにブラウンのチェックスカート。
間違いなくあいつの高校の制服だ。
下校時間被るとか完全しくじった。
急いで帰ろうとおもい、足を早める。
だが、それすらもさせまいと後ろから可愛らしい鈴のような声が聞こえた。
「A!」
はい、フラグ回収おつ。
長すぎず、短すぎないサラサラのストレートの髪にぱっちりとした大きな瞳。
顔は確かに私と似てるが、あいにく私はこんな必殺技の美少女スマイルをもっていない。
目の前にいるのは正真正銘私の双子の妹、花鈴だ。
その後ろには花鈴のことが好きだと思われる2人の男子が立っている。
うわあ、余計めんどくさい。
『よ。』
とりあえず片手をあげて挨拶し、真横を通り過ぎようとする。が、ガシッと腕を掴まれた。
「いや、まってまって!」
『何。』
「いっしょに帰ろ!」
『は、無理。クソだるい。』
「えっ……。」
目に見える落ち込み方をした後、すぐ涙目になる花鈴を見て男子2人組は慌てて声を出した。
「まぁまぁ、お姉さんも一緒に帰りましょ?」
「花鈴、泣くとアレですし、、」
これだから男は。みんな花鈴花鈴って、うるさい。
ほんとに目障りなんだけど。
『花鈴、』
低めの声で名前を呼ぶと、これはまずいと思ったのか苦笑いしながら敬礼をする妹。
「ご、ごめんなさい!!」
その姿を見て頬を赤くする少年2人はもう重症だな、
そんなカオスな状況を眺め無言で歩き出す。
どいつもこいつも顔で決めやがって。
あんなぶりっ子のどこがいいのか私にはさっぱりわかんない。
男って謎よねぇ。
606人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yuzuha☆(プロフ) - コーヒーの中に生卵はヤバイwww (2021年12月14日 8時) (レス) @page44 id: 6ccd0f4472 (このIDを非表示/違反報告)
白犬 - ≪コーヒーの中に生卵≫wwww (2021年3月13日 16時) (レス) id: afebd09899 (このIDを非表示/違反報告)
カフェオレ - LOVE (2019年9月15日 10時) (レス) id: eb027a0605 (このIDを非表示/違反報告)
カフェオレ - 作者のことが大好きでちゅー I ーー \ /ーーーー I / \ \ / I I \ / \ / Iーーー ーーー ーー \/ L___ (2019年9月15日 10時) (レス) id: eb027a0605 (このIDを非表示/違反報告)
少年B - 続編楽しみです!応援してます\(^o^)/頑張ってください!! (2019年8月1日 12時) (レス) id: 68583e0695 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りんね | 作成日時:2019年3月16日 23時