風都探偵4

W40 ページ40

・




フィリップ「っ…」


翔太郎「…相棒？」



フィリップ「っ… 彼の調査に関しては、

もう少し時間が欲しい… まだ自分の中でも未整理なんだ」



翔太郎「…わかった、お前に任せるよ」



亜希子「なんか発想の転換が欲しかったら言ってね！

この超感覚がたまーに役立ったりするから！」



翔太郎「たいがい思いつきのマグレのくせに…」


亜希子「ぬわにぃぃっ？」


フィリップ「ありがとう、それともう1つ」




僕は解析中のメモリを機械に繋いだまま出し…




フィリップ「これもあと少し時間がかかりそうなんだが、

途中経過だ、気になる事がわかったので、

みんなで共有しておきたい」



ときめ「それっ…！」



フィリップ「ときめが所持していた破損メモリだ、

まだ復元は完了していないが、外部動力などに繋いで、

やっと何のメモリかだけは判明した…

意外というか… なっとくというか…」




メモリに貼った付箋を見せた…




翔太郎「おい、これって…！」




「「「っ？！」」」




“ジョーカー”




七海「ときめさんが持っていたメモリは…

ジョーカーのドーパントメモリでした…」



フィリップ「これの回路が修復中に突然繋がったんだ、

翔太郎のジョーカーメモリの力の急上昇に

反応したのかもしれない」



翔太郎「っ…」


ときめ「っ…」



フィリップ「彼女の過去、裏風都やハイドープとの関係…

まだまだ分からない事は多いが…

なぜ彼女と翔太郎が引き合うように出会ったのか…

それだけはわかったような気がする…」




「「「っ…」」」




ガチャッ！




ウォ「はーい！ 翔ちゃんたちぃ！」



店長「事件も解決したらしいし！

お祝いにパァァァーッと… あんれぇ…？」



晶「…僕たち、なんかタイミング悪かったりしました？」



亜希子「いや〜… そうでもないっていうかぁ〜…

そうかもっていうかぁ〜…」



クイーン「…もしかして、もう出てきた？ 昔の男」




「「「…はぁ？！」」」




ガヤガヤ！…




イレギュラーズが事務所に来て騒いでいる間…

翔太郎とときめの間には不穏な空気が流れていた…




〜〜〜〜〜〜〜




万灯Side




万灯「…一葉の事はありがとう、君は優秀だね」



秀夫「どういたしまして、それにしても…

やっぱり面白いメモリですね… “ジョーカー”って…」



万灯「…あぁ、私も愛しているよ、

同時に憎らしくもあるがね…」







・

〜小話〜→←W39

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す