風都探偵4

W23 ページ23

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フィリップ「なるほど、理解した、

いかに売れっ子でも普通の整体師の君が

何億もの大金を次々払えるとは思えなかったが、

神々の街とやらがハイドープの能力成長のために、

君に出資していたんだな」



ポール「あの町はね、“貨幣”の価値がこっちと違うのさ、

缶ジュースを買うような感覚で

億単位の金を動かせるようになる…

相手の同意を得られなければ腕を奪えないが…

このメモリのルールのようなのでね！」




こいつメモリをっ！




パズル！




ときめ「っ！ 気を付けて！ そいつ逃げるよ！」




奴は体をバラバラにして外に飛び出し

俺たちは急いでパーツを追うと

裏道を抜けた所で奴はパーツを組んで待ち構えていて




翔太郎「お前の“腕狩り”もここまでだ！」



ド「“腕狩り”はないだろう？ 俺は泥棒じゃない、

交渉を持ち掛けて、買っただけだ」



翔太郎「勝手な理屈を言うな！

お前は相手の心の隙に付け込んだんだろうが！」



ド「ふん、それだって、ほっといたら

ドブに沈んだままの宝を生かしてやったんだ、

お前らから見れば俺の行為は悪魔的に見えるだろうが、

俺から言わせれば神の慈悲だ、

お前みたいに優れた腕もなければ大した悩みもない…

つまらん奴はみんなスルーしているぜ」



翔太郎「てめぇっ！」


ド「俺は選ばれし者なんだよ、じゃぁお別れだ」




すると奴は黒いカードを取り出し…




ド「俺は君たちの手の届かない世界に行くから、

もう追跡は諦めるんだな、バイバイ、凡人の街」




そういってカードを振り上げたが…




「「「…」」」




翔太郎「…ん？」




何も起きない…




？「君の“それ”は今 利用停止している」




「「「っ？！」」」




声の聞こえた上を見上げると




ド「っ！ ば、万灯さんっ！」




あの男が木の上に立っていた

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