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翔太郎Side




翔太郎「その… 右腕を探してほしいっていうのか…?」


菅生「…(コクッ」




久しぶりに…

語り出してからヤバそうな依頼が来ていた…




依頼人の男性は菅生伝一郎… 29歳…

本人曰く職業は漫画家だという…




菅生「漫画家… っといっても

ほとんどアシスタントで食べているんです、

デビュー作の読み切りが掲載されて以来、

何年経っても連載が決まらず…

その日も担当さんにボロカス言われて…

もう精神的にダメになってて…

フラッと飛び降りそうになったら…




亜希子「宙に浮く右手に止められた?

そりゃビビるわ」




菅生「でも… 不思議でした…

どこから喋ってるか分からないけど…

その右手の声、すごく心が落ち着いてくるんです…

僕の担当よりもよっぽど

僕の事を分かってくれてる感じがしました…

そいつはそのまま僕の部屋にやってきて…」




〜〜〜〜〜〜〜




右手『ふぅむ… 素晴らしい線を描くね、精密だ、

美しく、均等で丁寧… 神業に近い』



菅生『作画の腕は褒められます、

アシスタントの仕事として …でもそれが逆に』



右腕『一人前の作家になれないという

君のプライドを傷つけるんだろう? 悪循環だね』



菅生『…』



右手『う〜む… たしかに、

面白い漫画ではないよな、これは』



菅生『…です…よね…』


右手『そこで提案だ、俺が、君の右腕を1億で買おう』


菅生『えぇ?! い、1億?!』



右腕『そう、1億。

君の右腕の手首から先、そこだけでいい。

君は漫画家もアシスタントも出来なくなるが、

それでいいじゃないか。

死ぬほど悩んでいた苦悩から解放されるんだ。

それを資金に新たな仕事に取り組むも良し、

のんびり遊んで暮らすのも良し』



菅生『それって… 臓器売買… みたいな?』



右腕『生々しく言うとね、だが、

もっと魔法みたいな事さ、痛みも全くない。

俺はそうして人間の優れた“腕”を集めているんだ、

君の右腕は精密機器と同じだ、1億なら安い』



菅生『万が一、少々売れる漫画が書けたところで、

そんなに儲かるとは思えない…

僕なんかの腕に1億も出せるのなら…

勝ってみせて欲しいですよ…』



右腕『それは“OK”という返事… でいいんだよね?』






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nanami(プロフ) - カオスカラミティさん» 返信が遅くなってしまい申し訳ありません(>_<) コメントありがとうございます。そしてお久しぶりです(^^) 次回はいよいよアニメで放送された最終話です! ときめさんの謎が深まる中 七海ちゃんの謎も増えていきますので、楽しんでいただけたら幸いです(*^^*) (2月18日 23時) (レス) id: d799bb8973 (このIDを非表示/違反報告)
カオスカラミティ(プロフ) - 更新お疲れ様です(^^)。遂にときめのメモリの名前が判明しましたね。それにしても、七海だけに聞こえてくるあの声は何なんですかね?次も楽しみにしています(^^) (2月12日 8時) (レス) @page40 id: bd1532cab7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:nanami | 作成日時:2024年1月15日 0時

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