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W37 ページ37






フィリップ「…通信状態が普通ならあんな嘘、

簡単に調べがついただろうが、あの状況では無理だった」



翔太郎「そういやまだ聞いてなかったぜ、

照井たちと連絡つけたのはどうやったんだ?」



フィリップ「答えは簡単、

通信の増幅中継器を急場でこさえて、

ファングにつけて村のはずれに出てもらったのさ、

あの通信の繋がらなさは異常気象のせい

だけではないと感じた、だから僕は、

“屋敷全体に通信妨害機能がついている”と推測した、

今日び、その手の対策もない豪邸というのも引っかかる、

あれだけ電源があるのにね」



翔太郎「実際、ミュージアム絡みの建物だったもんな、

それで人体実験という結論に至ったわけだ」



空也「…すまん、俺にはどうしても

おばばの死が呑み込めない…」



七海「ぇ…」




キクさんの… 死…?




空也「いったい、誰がこんな事を企んだのか教えてくれ」


翔太郎「…あの男、偽の金森、だろうな」


空也「っ!」



翔太郎「本当の名前がわからんから、仮にオーロラとするが…

まず奴は、自分の死期を悟ったキクさんが

アルコールの適性のある後継者を探している事を知った、

ハイドープとかいうガイアメモリの新人類を

研究しようとするオーロラとキクさんのメリットが一致した、

ほかでもない、キクさん自身がハイドープの典型だったからだ、

これ以上の人体実験はない」




キクさんが… アルコールドーパントの正体…




照井「メガネウラの美原も奴に目を付けられ、

そして見捨てられたのかもしれんな…」



翔太郎「金森を名乗ってオーロラは

いかに鏡野家が裕福かを吹聴し、

それに興味を持つ欲深い女たちを集めた…

おっと、ごめんよ」



くるみ「ま、欲が深いの否定しないけど」



フィリップ「君たちは元々どこかで、

適性者の可能性を持つものとして

リストアップされていたんだと思うよ、

それが今回、たまたま活かされたんだろう」



翔太郎「執事の木村も共犯だった、

もっとも、あの人はただキクさんへの

忠誠心のみで動いていたのだろうが…

村に招かれる時に全員が1度眠らされ、

キクさんからアルコールのスロット処置を受けた…」





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らんらん(プロフ) - 仮面ライダーWの方からずっと見させていただきました!とっても面白くて。それに本編のストーリーに夢主を入れ込ませるのがすごく上手でとっても尊敬します!ゆっくりでいいので更新楽しみにしています (12月30日 16時) (レス) @page43 id: 266036294d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:nanami | 作成日時:2023年6月18日 3時

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