W29 ページ29
・
翔太郎「あんただったのか…
本来のそのメモリの持ち主は…」
フィリップ「花嫁候補たち全員にスロットを植え付け…
メモリと空也氏の妻の座を奪い合うように仕向けた…
今回の事件の真犯人！」
翔太郎「それはあんただ… 鏡野キクさん！」
キク「…」
空也「おっ、おばばっ…」
キク「あぁ… さすがだのぉ…」
空也「おばばっ！ どういう事だ？！ 真犯人とは！」
キク「お2人は名探偵、
そしてドーパントと戦い続ける仮面ライダー…」
空也「っ？！」
キク「だけの事はありますなぁ…
あんた、園咲流兵衛さんとの息子さんじゃろ？
うんと小さい時に１度だけ、
この村に遺跡の発掘で来た事があったよ」
フィリップ「僕が“地球の本棚”を手に入れる前、
つまり、ガイアメモリが生み出される前の話だね、
やはりこの屋敷はかつての組織と関りがあったのか。
寒村に似合わぬ巨大な敷地面積も、
豊富なエネルギー源も、それなら説明がつく」
キク「私とガイアメモリの付き合いはそこそこ長くてな、
没落していく鏡野家を救い、陰から守る…
そのために私はミュージアムに協力し、
敷地と実験体としての自分の身体を提供したのさ、
この力で邪魔者を片付けたり、
あちこちから富をかき集め続けたりした。
随分と… 殺したり、奪ったりしたもんだよ…」
空也「お、おばばがっ… ずっとそんな事をっ…
どういう事なんだ、おばばっ！ なぜっ…！」
キク「空也… 私が何かするとしたら、
お前のため以外に何もあるわけなかろうがえ」
空也「っ…！」
キク「私ももうすぐ寿命だ、
だから探さければと思ったお前の嫁を…
私はずっと闇の世界から鏡野家を支えてきた、
このアルコールメモリを受け継げる、頼もしい妖怪を！
お前を何も知らぬまま、
一生裕福に暮らさせてやれる最強の伴侶を！
お前の両親もずっと陰から私が守っていた、
今ではもう孫のお前だけが、
私の唯一の心残りなんじゃからな」
翔太郎「空也さんの… ためにすべてを…？！」
フィリップ「…人体実験には間違いないが、
まさか本当に“嫁選び”だったとは…」
キク「ここまで知られては仕舞じゃな…
許しておくれよ、空也…
お前のお気に入りの来客はもう…
生かして帰せない…！」
メモリを挿す気かっ！
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 201人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らんらん(プロフ) - 仮面ライダーWの方からずっと見させていただきました！とっても面白くて。それに本編のストーリーに夢主を入れ込ませるのがすごく上手でとっても尊敬します！ゆっくりでいいので更新楽しみにしています (12月30日 16時) (
レス) @page43 id: 266036294d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：nanami | 作成日時：2023年6月18日 3時
