風都探偵3

W22 ページ22

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ダッ！




くるみ「っ！」




黒髪の女は走り出して




環奈？「ハァッ！」




ガンッ！




くるみさんの持っていたメモリを蹴り上げた




環奈？「…1つ弁解したい」


くるみ「っ？！」




黒髪を取り…




？「体格的な理由なのか、

なぜかよく女装を押し付けられるのだが…」




仮面を取った女の正体は…




フィリップ「僕本人に全くそういう趣味はない」




フィリップ…




翔太郎「そこまでだ、チャイナレディ」


くるみ「あ、あんたたちっ！」


七海「本物の環奈さんはこっちです」


環奈「…」


くるみ「っ！」




フィリップは落ちたメモリを拾い上げ…




フィリップ「シルバーのドーパントメモリ…

ミュージアムの準幹部クラスの強力なものだ」



くるみ「返してよっ！」


翔太郎「やめとけって、俺たちは君を救ったんだぜ」


くるみ「えっ？」


フィリップ「これを使えば君は死ぬ、有藤蛍のように」


くるみ「ど、どう してそれをっ！？」




フィリップ「昨夜、君たちは鏡野空也をめぐって対立し、

しかもその後、浴場で鉢合わせしてしまった…

おそらく口論になり、彼女はメモリで怪物となって、

君を殺そうとした…

だが… なぜか怪物は倒れ、有藤蛍は絶命した、

その時、君はそのメモリを奪った… そうだろう？」




くるみ「…そ、そうよ、だってあの女、

怪物の殺人鬼だったんでしょ…？

そいつから物を奪ったって別にいいじゃん！

こっちは死ぬとこだったんだから！」




やっぱりそうか…




七海「ホントだったんだ…」


翔太郎「見事にお前の推理が的中したようだな、フィリップ」



フィリップ「あぁ、全く信じられない異常な真相だが、

アルコール ドーパントは1人ではなかった」



くるみ「あの化け物が1人ではないですって？」



フィリップ「あぁ、難波くるみ、

君に関しては未遂で済んだが…

花嫁候補の4人全員が、怪物だったという事だ」




アルコール！




ブワ…




2人「っ！」


環奈「な、なんなのこれっ…」



フィリップ「君もメモリの使用者の

1人だったんだよ、久保倉環奈」



環奈「えぇっ？！」



フィリップ「でもそれを忘れてしまっていた、

“覚えていない”という君の言葉に嘘はなかったんだ」



環奈「っ！」


フィリップ「おそらく事件の流れはこうだ…」




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