風都探偵3

W19 ページ19

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空也「飲んでもいいかね？」


フィリップ「ご自由に」



空也「つまり… 一晩一人ずつ花嫁候補が死ぬ…

という事なのかな…？」



翔太郎「冗談じゃねぇ！」




「「「っ！」」」




翔太郎「これ以上、死なせてたまるか…」


空也「…」


フィリップ「話の途中だったね」


空也「あぁ… さっきの事、話しても構わんよな？」


くるみ「…(コクッ」


空也「あの黒い服の子がさっき俺の部屋に来たんだよ」




〜〜〜〜〜




蛍『仮面さえ取らなければ

何をしてもルール違反じゃないでしょ？』



空也『それは夜這いという事かね？』



くるみ『っ！ ちょっと！

あんたさぁ、どんだけ節操ないの？』



蛍『はぁ？』



くるみ『ホント、あの死んだ子の言った通りだったのね、

カラダしか武器がない能無しってわ・け・だ』



蛍『言ったわね！』


くるみ『何よ？ ホントの事じゃない！』


蛍『僻み？！』



空也『もういい、喧嘩はそこまでにして帰ってくれ、

今、そんな気分じゃないんだ』




〜〜〜〜〜




空也「俺が知ってるのはそこまでだよ」


フィリップ「そのあとは？ どうなったんだい？」



くるみ「どーもこーもないわよ、

プイッってなってそこでお別れ、

そしたらその後でお風呂に行ったら浮かんでんだもん

ビックリしたわよ」



翔太郎「そうは言いつつ、

君はちゃんと仮面を付けて風呂から出てきていたよな、

案外冷静だったじゃないか」



くるみ「当たり前でしょ！

空也さんに見られたら失格なんだから！

最初はビビったけど、あんな子のせいで

チャンスを失ったら馬鹿馬鹿しいもん」



七海「…」



翔太郎「この中で君だけが

被害現場に姿を見せなかったね、どこにいたんだ？」



環奈「私っ… 覚えていませんっ…」


翔太郎「君はそればかりだな…」



環奈「本当なんですっ、気が動転しているせいなのかっ…

時々知らない場所に居たりしてっ…

この屋敷に来てからっ… ずっとっ…」



フィリップ「…」



くるみ「ふぅ〜ん、気の弱い女の子ぶっちゃって、

本当のところはどうだかねぇ〜」



環奈「っ…」



くるみ「言っとくけど、もし本当に毎晩女が死ぬなら、

次はあたしか、ア・ン・タ・よ」



空也「よさないかっ！」




「「「…」」」





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