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空也「あの和服の子は…
残念ながらその中にいなかったけど、
だから全員でお互いを見張りあって吹雪が止むのを待てば、
もうそれでいいじゃないか」
フィリップ「つまり、婚礼の夜会はこれで終了という事だね、
それには賛成だ、ついでと言っては何だが、
鏡野空也氏のいない場所でもいいので、
我々にだけはこの場の女性の素性を教えてほしい、
あまりに情報が乏しいからね」
翔太郎「できればそっちのお2人も」
キク「うむ… 最低限、空也さえ知らないままならば、
それでいいのかもしれんが…」
空也「よしとしようぜ、おばば、じゃぁ俺が出ていくよ」
チャイナ女「ちょっと待って! もしも、もしもよ?!
また怪物が現れて、1人を残して花嫁候補がみんな殺されたら…」
黒ドレス女「はぁ?何言い出してるのあんた!」
チャイナ女「あなた、残ったその子を選ぶ?
たとえ気に入ってない女でも… 犯人かもしれない女でも」
空也「愚問だなぁ… 顔も素性も知らない仮面の女と
結婚しようと決めていた男だぜ? 俺は、
生き残った女はある意味怪物以上だ、俺はその子と結婚する!」
チャイナ女「アハハッ! 素敵っ!」
フィリップ「っ…」
七海「怖いね…(小声)」
不穏な空気の中…
白ドレス女「っ…」
環奈さんは震えていた…
俺たちは空也さんが去ってから
全員の素性を聞いた
被害者 和服の女は財前暦 23歳
関西出身で芸者の卵
執事の木村正 52歳
10代の頃から鏡野家に仕えている人物
来客 金森大介 25歳
古美術商でキクさんの友人
今回の女性の候補集めなどにも協力したらしい
残る花嫁候補は3人
赤い派手なチャイナドレスの女は難波くるみ 24歳
風都歓楽街で働く典型的な“夜の女”だ
黒い服のナイスバディは有藤蛍 21歳
元グラビアアイドル
そして久保倉環奈 26歳
製薬会社に勤めるごく普通のOL
ある意味 魔性のような魅力の女が並ぶ中、
なぜ彼女がこんな奇習に加わっていたのか、
唯一不思議になる存在だった、それに…
〜〜〜〜〜
『助けてくださいっ! 探偵さんっ!
このままだとっ… 私っ… きっとっ… っ!』
〜〜〜〜〜
あの時、このままだと
どうなると俺に言いたかったのだろう
俺は他の女たちをおいてでも
すぐ彼女にそれを問い詰めるべきだったのだ
それをしてさえいれば、
犠牲者はまだ1人で済んでいたかもしれなかったのに…
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らんらん(プロフ) - 仮面ライダーWの方からずっと見させていただきました!とっても面白くて。それに本編のストーリーに夢主を入れ込ませるのがすごく上手でとっても尊敬します!ゆっくりでいいので更新楽しみにしています (12月30日 16時) (レス) @page43 id: 266036294d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nanami | 作成日時:2023年6月18日 3時