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W20 ページ20





フィリップSide




ペラ… ペラ…




フィリップ「ダメだ…

やはりメガネウラが重力や時間を

制御する能力を持つ事は考えられない…

だがメモリに干渉する力では、

生身であるあきちゃんたちまで

動きが鈍る説明がつかない…」




〜〜〜〜〜




ときめ『あんたが本当に言うほど完璧なら、

もっと簡単に勝ててたんじゃないの?』




〜〜〜〜〜




フィリップ「っ…」


?「フィリップ君!」


フィリップ「っ!」


亜希子「トンボのお化けの秘密、わかった?」


フィリップ「…」


亜希子「そっか… じゃぁちょっと休憩!」




あきちゃんはホットサンドと

スープを差し入れてくれたので

一休みして頭を整理する事にした




フィリップ「翔太郎はどうだい?」



亜希子「仮眠室で大人しくしてる、

七海ちゃんがついてるから大丈夫だろうけど、

ったく、無茶するよねぇ〜」



フィリップ「ときめが心配できたのだろうか…」


亜希子「フフッ!」


フィリップ「何がおかしいんだい?」



亜希子「やっぱり、フィリップ君が不機嫌なのって、

ときめちゃんにジェラシー感じてたからなのねぇ〜」



フィリップ「ジェラシー? 僕がときめに?

何をバカな、翔太郎と僕は男性同士だ」



亜希子「いやいや、男の子同士でも、

そういう感情ありま〜す!」



フィリップ「…?」



亜希子「ときめちゃんに対するジェラシーは、

別に変な事じゃないよ、自然な感情」



フィリップ「自然な… 感情…?」



亜希子「そう、フィリップ君は特別な力を持ってるし、

以前は人間離れしてたけど、

最近はすごく他人の心を

理解出来るようになってきたもんね、

だから、君の心が豊かになってきたって事!

きっといい事なんだよ!」




なるほど…






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作者名:nanami | 作成日時:2023年4月24日 0時

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