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W12 ページ12





フィリップ『翔太郎… 君は少し、

彼女に甘すぎやしないか?』



翔太郎「相棒… 犯人は確実に怨恨の線だ…

風祭メグに対する憎しみの言葉の圧が半端なかった…

七海と正体を絞り込んでほしい…」



フィリップ『それはもちろん… そうするが…』



翔太郎「亜希子… こうなると警察沙汰は避けられねぇ…

照井に言って彼女の警護を頼んでくれ…」



亜希子「うん… わかった… でも、どうしたの?

翔太郎君の方からそんなこと言い出すなんて…」



翔太郎「ハァ… あえて問い詰める事はしねぇ…

自分でも分かんねぇ事ってあるもんな…」



ときめ「翔太郎…」



翔太郎「ただ… これだけは覚えておいてくれ…

依頼人を危険に晒す探偵は最低だ…

おやっさんから俺が何度も怒鳴られた事だ…

今回、依頼人はマジPだけど…

依頼された守るべき相手はもな子ちゃんだ…

だから… 頼んだぜ… 依頼を…

彼女をっ… 守ってくれっ… うっ…」




ドサッ…




ときめ「っ…」




力が入らなくなった俺はときめに寄りかかり…




翔太郎「なって… くれるんだろう…?

俺の… 探偵の助手に…」




俺の背中に回したときめの手には…




ときめ「っ!」




奴の攻撃で負った怪我の血が…




フィリップ『翔太郎!』


亜希子「翔太郎君!」




ダブルドライバーで繋がっている時…

俺とフィリップの意識が融合し…

離れていても脳内での会話が可能になる…




この時俺は… 相棒の衝撃と悲しみと…

そして怒りを強烈に感じていた…




そう… こうなると思ったからこそ…

倒れる前に… やせ我慢してまで…

全員に声をかけたのかもしれない…




俺は勘だけはいいんだ…

何かすごく危険な匂いがしていたんだ…

敵にも… 仲間たちにも…




〜〜〜〜〜




?Side




?「君を探していたら…

思わぬ収穫を得たよ…

ときめ… まさか仮面ライダーの所にいたとは…

奇妙な運命だ…

もう少し… 自分を探す時間をあげよう…」




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作者名:nanami | 作成日時:2023年4月24日 0時

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