風都探偵2

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翔太郎Side




その日、俺は急な依頼を受け、

亜希子とともに話を聞きに行っていた




相手はでっかいビルの高層階にオフィスを構える

マックスソフトという

ゲーム会社のプロデューサーだ




2人「殺人予告？！」


真島「はい… 昨日 脅迫状が届きまして…」




カタカタ…




真島「ぜひ鳴海探偵事務所に、

警護をお願いしたいのです」



翔太郎「脅迫状… 一体、誰を狙って…？」




カタカタ…




真島「…お2人は、

うちの風祭メグをご存じですか？」



亜希子「えぇもちろん！

私もスマホでこのゲームやってますから！」



翔太郎「あんまゲームに詳しくないけど…

この子は知ってるさ、

ゲームのキャンペーンガールみたいな子だろ？

たしかすごい人気で…」




カタカタ…




真島「…“モンラド”

“モンスターエルドラド”の愛称ですが、

もともとうちが風都発の会社なので、

ゲームの舞台がこの街なんですよ」



翔太郎「へぇ〜 風都が」



真島「風都の各地に出現する

魔界のモンスターを倒し、能力を取り込んで

プレイヤー同士が戦いあっていく格闘でーむです、

最初は大型のアーケード筐体からスタートしましたが、

おかげさまで大人気となり、今は家庭用、

モバイルゲームなど幅広く展開しています、

メグはゲームのヒロインで、

風祭は最初は単なるコスプレイヤーだったんですが、

SNSでたちまち評判になり、

今ではイベントの司会からイメージソングまでこなす

超人気アイドルになりました」




カタカタ…




真島「ハァ… 森口、

今は大事な話をしている最中だ、仕事は後にしろ」




パタッ！




森口「いいんすかマジP！ あたいがやんないと、

来週のモバイル版のアップデートが

間に合わなくなりますよ！」



真島「っ… わかっているっ」


翔太郎「“マジP”って？(小声)」


亜希子「真島プロデューサーだからかな？(小声)」


森口「もう〜 忙しいのにぃ〜…」




こりゃまたいかにもな感じの…

女の子なのにあんな格好しちゃって…

“馬車馬”って書いてあるTシャツなんて…

ゲームの開発って大変なんだなぁ〜…




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