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W34 ページ34






翔太郎「忠太さん、

あんたの事は調べさせてもらった、

北海道の実家の農家は確かに儲かってはいないが、

傾いているというほどでもなかった、

風都に働きに来たばかりとも言っていたが、

あんたは2年前、知人たちと1度旅行に来ている」




フィリップ「その時君は、

このガイアメモリと出会った、おそらく、

密売人から1度その威力を試させてもらったんだろう」




翔太郎「メモリを買わせる為によくやる、

売人の常套手段だぜ」




フィリップ「君は、メモリの魔力に魅入られた、

その体験が忘れられなかった君は、

お金を貯めて風都に移り住み、念願のガイアメモリを購入、

そして二重底に大事にメモリを隠したカバンを、

彼女に奪われた… 取り戻そうにも、

物がメモリだけに警察に届ける事も出来ない…

そこで、メモリ事件の捜査で名の知れた、

鳴海探偵事務所に行きついた…

その時、警察には言えない理由として考えたのが、

魔女に恋した男という図式だ…

これが偶然うまくいった、ときめ本人と出会っていた為、

‟あの女ならあり得る”という

説得力が翔太郎の中に生まれていたからだ」




翔太郎「相棒… 人の心の中を勝手に…」




フィリップ「今のは僕の想像が過ぎたね、

しかし、T字路の魔女、その正体はドーパントではなかった、

破損していて概要はわからないが、

これが、ときめのメモリだ、このメモリの影響か、

彼女にはロードの空間変異を感知する力が生まれていた…

ときめはロードの作った道を利用して、

2つの街を行き来し、追い剥ぎをする事で生きていた、

その結果、立川ビル付近に空間の歪みが多発し、

彼女の姿が、夕凪町のT字路で目撃される事となる…

過去に記憶を持たない彼女はそうして、

自分自身を探していたのかもしれないね…」




七海「…」



フィリップ「T字路の魔女の伝説は、

こうして生まれたのさ…」



忠太「うっ… 嘘だっ… ドーパントじゃないって!

彼女が宙を浮いているのも見たし!

カバンだって奪われた!」



フィリップ「ロードとの戦いで、こちらと裏風都には、

空間の座標軸に数メートルのズレが発生する事を確認した、

彼女はその特性を利用していたのだろう」



翔太郎「なるほど… 浮いたりしたのは

こっちより高い向こうの世界のどこかに立っていたから…

そのまま後ろに下がれば壁に消えるって理屈か…」



フィリップ「カバンが宙に舞っていたのは…」





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ぱん丸(プロフ) - 更新お疲れ様です(^^)とても楽しみにしていたので嬉しいです(^^)これからもお仕事大変かと思いますが更新頑張ってください(*^^*) (2023年4月16日 20時) (レス) @page41 id: 736944f0e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:nanami | 作成日時:2023年3月28日 0時

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