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翔太郎Side




風の街… 風都…

この街では小さな幸せも大きな不幸も…

常に風が運んでくる…




俺の仕事はその風に耳を傾け…

小さな幸せを守って… やる事だ…




俺の名前は左 翔太郎…

極めてハードボイルドな、私立探偵だ…




カシャッ!




うん… 夜のコンテナ港をバックに…

いいハードボイルドな男に撮れた…

亜希子にも送ってやろう…




翔太郎「フッ… いい風だぁ…」




〜♪




翔太郎「亜希子か… 何だ?」


亜希子『ちょっと! 何だじゃないわよぉ!』


翔太郎「いぃっ! 何怒ってんだよぉ!」


亜希子『何よ!』


翔太郎「は?」


亜希子『さっき送ってきた写真よ!』



翔太郎「さっき送ってきた写真?

ハードボイルドだろう?!

あまりにかっこよく撮れたから

お前にも見せてやろうかと思って」



亜希子『はぁ〜?!』


翔太郎「いっ!」


亜希子『何遊んでんのよ!』


翔太郎「いや遊んでたわけじゃ…」


亜希子『今から依頼人が来るのよ!』


翔太郎「依頼人が来る? こんな夜中にか?」


亜希子『さっさと戻ってきなさい!』


翔太郎「OK、すっ飛んで戻るぜ」




戻るか…




翔太郎「ハァ〜っと…

相変わらず小うるせぇなぁ我が所長さんは…

結婚してもちぃっとも丸くならねぇ…」




コツッ…




翔太郎「ん?」




コツッ… コツッ…




翔太郎「っ!」




ま、マジかよ…

すっげぇドストライクな女…




コツッ… コツッ…




翔太郎「ンンッ…」




女がこっちに歩いてきて…

俺も女の方に歩いていき…




翔太郎「おぉっと…

道を開けてくれるかな? レディ…

これ以上進むと…

君の胸の凶器が俺のハートに突き刺さっちまう…」



女「…」




あれ? スベッた?




女「私はいつも飢えている…」


翔太郎「なっ…」


女「あなたは私を満たしてくれる人…?」



翔太郎「よ、よくわかんないけど…

あんたあれか? 新手の客引きかなんかか?」



女「…」



翔太郎「だ、だったらあれだパスだ、

こっちはあいにく貧乏探偵でね、

夜の美女につぎ込む余裕はねぇんだ」




俺はそう告げて女を避けて通り…




ぃやぁ〜 あっぶねぇあぶねぇ…

思わずフラッとついて行きたくなったぜ…




いるんだなぁ〜

あんな目が吸い付くようなエロスの塊みたい女…




待てよ?




翔太郎「そっちは海!」




ザーッ…




いない…?




翔太郎「消えた…」





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ぱん丸(プロフ) - 更新お疲れ様です(^^)とても楽しみにしていたので嬉しいです(^^)これからもお仕事大変かと思いますが更新頑張ってください(*^^*) (2023年4月16日 20時) (レス) @page41 id: 736944f0e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:nanami | 作成日時:2023年3月28日 0時

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