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#114 ページ8

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ついに2月5日になった。
3月から梓と一緒に住むための家を見る予定の日。俺たちが出した希望を踏まえて不動産屋の人が三つほど家を紹介してくれる。

今頃、まふまふ、luz、坂田、天月はひき旅のの撮影をしてる頃だろう。
ほんとは撮影に参加したかったが、泊まりがけと聞いて、今日はともかく明日は絶対外せない用事があったので断った。


「こちらの物件はいかがですか?」


営業スマイルを浮かべた不動産屋の人が、俺たちの条件と照らし合わせて家を紹介していく。


『私は別にいいと思うんだけど、彼方はどう?』

「え、っと…」


いけない。聞いてなかった。


『駅も近いし、真冬の家からもそれほど遠くないし。彼方が1番重視してる防音室も付いてるしいいんじゃないかな』

「あ…うん、」


眉間に眉を寄せた梓が俺の顔を覗き込んだ。榛色が瞬く。


『どうしたの?具合悪い?』

「…少し。」

『そっか…』

「まあ、でも大丈夫。…この家、いいね。ここにしよう」

『わかった。じゃあ、この家でお願いします。』


これまたとびきりの営業スマイルを浮かべた不動産屋が淡々と手続きの説明をしていく。

どこか他人事のように話が耳から耳へ通り過ぎていく。









まふまふのひき旅の撮影をしているよというツイートを引リツして適当にコメントを打った18時ごろ。

ツイートの内容が悪かったのか、"まふまふが撮影に俺を呼ばなかった"と勘違いされ、心配する声とまふまふに不満の声が届いた。

慌てて訂正を入れた。
……前は、こんなことしなくても良かったのにな。
また鉛のようなため息がこぼれた。


『彼方大丈夫?』


エプロン姿の梓がまた俺の顔を覗き込んだ。

放っておいてほしい。
ねとりとしたものが心を伝った気がした。


「大丈夫、だから」

『…今日は夜更かしせずに寝てね』


返事はできなかった。

最近の日課だからと言い張って家を出て、ジムに行った。
帰宅したのは21時を過ぎた頃で、疲れていたのか梓はすでに眠っていた。

まあいいか、と生放送を始める。
深夜とも言えない時間だからかたくさんの人が聞きにきた。

生放送の内容はあまり覚えていない。
ただ、最近気になっていることをみんなに聞けば、放送終了後にいろんな人が情報をくれた。


寝室の方でカタンと音がしたけど、気にせずそのまま起きていた。









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こん - 無理しない程度に頑張ってください!応援してます! (2018年10月9日 18時) (レス) id: bc3ee8c138 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:MiKU | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年9月21日 22時

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