ボタンが22こ ページ26
中「A、今度の休み、外行かねぇか?」
数日前の中也からの突然の誘いで2人は街へ買い物をすることになった。
午前10時。
中「Aは街に行くの、初めてだよな?」
『うーんと、
分身では毎日の様に来ていますよ?と云う。
中「…便利な異能だな」
でも、とAは云う。
『中也師匠と本体で来れるなんて私、とても嬉しいです』
中也は自分より少し背の低いAを横目で見る。
Aは前を見てにこにこと笑っている。
『あ、でも彼氏とだったらもっと良かったなー?』
中「手前、それどーゆー意味だ…ッ!まままさかお前…彼氏が…ッ!」
Aは真っ青な顔をして震えている中也を見て、ため息をついた。
『居るわけないでしょう?居たらきっと四六時中その人と一緒に居ます。』
私、好きな人とは離れたくないタイプなんです、と云う。
中「そ、そうか…」
中也はそっと息を吐く。
『あれれ?何故ホッとしてるんです?もしかして俺のA、とか思ってました?』
ニヤニヤと笑うA。
中「ち、違ッ!!別にそんなこと思ってねぇよ!!血も繋がってない男と同棲してるなんて相手に知れたら面倒だから不安になっただけだ!!」
中也は顔を真っ赤にして反論した。
『ははっ、ばーか』
中「誰が莫迦だッ!!」
Aは笑いながら中也をからかい続けた。
((これが初デートになるんじゃないかとか、告白してもらえるかもとか、期待した私が莫迦…))
そう心の中で思いながら。
『あははっ、中也師匠本当面白い!涙出てきちゃう!』
Aは笑涙に見せかけて涙をそっと流した。
と、いきなり中也はAの腰に手を回して自分の方へ寄せた。
中「すみません」
中也はAとぶつかりそうになった男性に軽く頭を下げた。
中「おい、気をつけろよ?」
((周り見ていてくれたんだ…))
ハァ、今日は人が多いなァと中也は呟く。
中也はさっとAの手をとった。
『ぇ…』
中「危ねぇから手を離すんじゃねぇぞ?あとオフ日くらい中也でいい」
『う、うん…!』
Aの心臓はバクバクと音を立てていた。
((矢っ張り、好き…))
中也の少し髪で隠れた耳は真っ赤になっていた。
中(今日1日くらい、嘘でもいいからお前の"彼氏"でいたいと願っちまうんだ…ああ糞ッ…!!
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あーやんの向日葵畑(プロフ) - 芳香剤で飲んでたお茶を漫画の如く吹きました(笑) 面白いですね(笑) (2019年3月7日 20時) (レス) id: 6889ca0c35 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬飴(プロフ) - 凰朧月鬼華さん» 女の子です!わかりにくくてすみません^^;ページ32をご参照ください♪ (2016年7月19日 14時) (レス) id: 91a4ca923b (このIDを非表示/違反報告)
凰朧月鬼華(プロフ) - 之って、男主ですか? (2016年7月19日 9時) (レス) id: 6873cb50aa (このIDを非表示/違反報告)
檸檬飴(プロフ) - つぶさん» コメントありがとうございます!嫉妬する中也ちゃんが書きたくてつい…ヽ(*´∀`)ノ私も言われたいです… (2016年7月11日 21時) (レス) id: 91a4ca923b (このIDを非表示/違反報告)
つぶ - 中也さん寝言すごい(≧∇≦)私も言われたいです (2016年7月11日 20時) (レス) id: c508c29f4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:檸檬飴 | 作者ホームページ:http://remondream.blog.fc2.com/
作成日時:2016年7月7日 15時