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ボタンが16こ ページ19

太「私の名前は太宰治だよ。まぁ知っているだろうけどね、こちらへどうぞ」

男「あの、すみません。失礼ですが、私達どこかでお会いしてましたか?」


太宰は一番奥の部屋に男を入れ、部屋の扉を閉めた。


太「何を言っているのかな?」


そして後ろ手で鍵もかけた。


太「そして何をやっているのかな、Aちゃん?」

男「Aって誰だ!」

太「そうは云ってももうバレバレだよ?」


太宰は男を壁まで押し寄り、肩に触れた。

と同時に男の体が光り、黒髪の少女の姿に変わる。


『…いつから気付いてたんですか』

太「最初からね」

『何ですか、私を警察にでも突き出す気ですか?それともここに監. 禁ですか?』


Aは背後にある窓の外をチラリと見る。

中也の姿はない、つまり助けを求めることはできない。


太「そんな暗いこと考えないの。」


ハァ…とため息をついて腕を組む太宰。

ちょっとここホコリっぽいです、とAは窓を開け、換気を始めた。


太「…でもお仕置きはしなきゃいけないね、中也への嫌がらせも兼ねて。」

『ヒィッ!!』


太宰はAの腕を引っ張り、自分の元へ引き寄せた。

そしてAの頭を両手で掴み、飢えた獣のように激しく深いキスをする。


『ン…ンゥ……ンハァ…ッ!!』

太「あ、可愛い」


そうボソッと呟いて、太宰は携帯電話のカメラでAの蕩けた顔を撮った。


『な、何し、て……っ』

太「去年の冬放送されたあのドラマの相手役俳優さんと私、どっちの方がキス気持ちよかった?」

『…気持ちぃ、わけ……ない…でしょ…』

((はじめて、だったのに…))

太「本当?目がとろんとしてるけど?」

『ぅ…』


服の袖でゴシゴシと目をこするA。


太「ねぇAちゃん…」


目をこするその腕を掴んで顔を自分の方へ向かせる。


太「私の彼女にならない?」

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あーやんの向日葵畑(プロフ) - 芳香剤で飲んでたお茶を漫画の如く吹きました(笑) 面白いですね(笑) (2019年3月7日 20時) (レス) id: 6889ca0c35 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬飴(プロフ) - 凰朧月鬼華さん» 女の子です!わかりにくくてすみません^^;ページ32をご参照ください♪ (2016年7月19日 14時) (レス) id: 91a4ca923b (このIDを非表示/違反報告)
凰朧月鬼華(プロフ) - 之って、男主ですか? (2016年7月19日 9時) (レス) id: 6873cb50aa (このIDを非表示/違反報告)
檸檬飴(プロフ) - つぶさん» コメントありがとうございます!嫉妬する中也ちゃんが書きたくてつい…ヽ(*´∀`)ノ私も言われたいです… (2016年7月11日 21時) (レス) id: 91a4ca923b (このIDを非表示/違反報告)
つぶ - 中也さん寝言すごい(≧∇≦)私も言われたいです (2016年7月11日 20時) (レス) id: c508c29f4e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:檸檬飴 | 作者ホームページ:http://remondream.blog.fc2.com/  
作成日時:2016年7月7日 15時

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