【あんスタ】貴方へ死ぬほど綺麗な愛を。

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｢だから黙れよ｣

ﾊﾞﾁﾘｯ!!

｢アアｯ、アァァアアァッ!!｣

痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い！

｢俺はお前なんて好きじゃないんだ！
お前の舞台で笑顔で踊る姿！ダンスレッスンで練習する姿！お前の"躍り"が好きなんだ！｣

｢…ゃだ。やだよ…レオは、私のこと、…嫌いなの？…うそ、うそ、あり得ない｣

｢だからそうだって言ってるだろ？お前の理想の彼氏とかを演じるのももう疲れたんだ！｣

｢やだっ、やだ…別れたくない！ずっと隣にいたい！レオは…レオはっ、どうしたら私を…好きでいてくれるの？｣

貴方の隣にいたい！
貴方のためなら、何だって出来るの！貴方なら、貴方に捧げるものなら、命だろうが友達だろうが喜んで差し出す！！

｢…踊っていれば｣

｢……レオは、踊ってれば、私を愛してくれる？｣

｢そうだ。お前の舞う姿、それだけをずっと見ていたい！
お前が俺の前で踊って、それを元に曲を作って…あぁ、最高だ！考えるだけでもインスピレーションが涌き出る！｣

｢…レオが、私を愛してくれるなら。
貴方のために、この命が尽きるまで踊りたい。｣
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
｢あぁ！あぁ！綺麗だ、綺麗だぞA！
愛してる！大好きだ！今こそ、世界に残る名曲が俺の中で生み出される！
さあ、もっともっともっと踊ってくれ！｣

｢…｣

ふふ、今レオくんは私を愛してくれてるんだね。私を見て、笑ってくれるんだね？

なら、それだけで幸せ。
それだけが私の、愛の形だよ。
これが周りにどんなに歪だと罵られても構わない。だって、そのことが分かるのは私とレオくんのたった二人なんだから。

…もう、頭がクラクラするし、
足も傷だらけで不安定だし、
笑顔すら取り繕えないし、
声なんて、きっと出ないけど。

君を愛せて、良かったよ。

だから今、私は幸せ。

｢A｣

なあに？

｢俺、お前が好きだ。｣

私もだよ。
私も、貴方が大好き。

｢それは踊る姿だけじゃないんだ。｣

何言ってるの？
私は貴方のために踊るんだよ？

｢お前自身が好きなんだ！
だからもう踊るのをやめてくれ！｣

ダメだよ。もう今更止まれない。
私の心が、体が、足が、
｢止まらずに舞え｣って言ってるの。

だけどね、その答え、
やっぱり嬉しかったよ。
かさかさの唇で、久々に動かした声帯で。

｢……ぁ…りが、…と、
ゎ…た、し…、も、……す、き｣

何も分からないまま、
君のあの日の笑顔のように。

2.5・夜明の贖罪→←・

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