幸せな家族のはなし３ (ページ13)

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［３－５］ページ13

潤side

「よーし雅紀にぃ！いっちゃって！」

「うゃ！和っ、ぅおっ……ちょ、雅紀待って！」

いたずらっ子の顔で高らかに声を上げる和と、
何故か雅紀にぃに脇を持ち上げられてる翔にぃ。

「よし、いっくぞ～！」

「いくぞじゃないっ、あっ！このっ」

「あひゃ♪ そぉ～れっ！」

「もっ、バカ雅紀ぃー！」

バシャーン！！！

派手な音を立ててプールの
水しぶきが外へと跳ねた。

「ふははっ。本当にやったよあいつら。笑」

「なんで雅紀、押さずにわざわざ翔のこと
持ち上げて投げたんだろうね。笑」

バーベキューを用意していた智にぃと俺は
網とかをセットしながらその光景に笑う。

もちろん。

翔にぃを落とした張本人である和と雅紀は
お腹を抱えるほど笑っていて。

「くふふっ、ちょっと雅紀にぃっ、今っ、んふ、
翔にぃお腹から落ちたって！絶対痛いよあれ！笑」

「あひゃひゃっ、ごめん翔にぃー！
力加減間違えたー！」

落ちた翔にぃはすぐにプールから顔を出すけど
「せめてカウントしろよ～」って謎のコメント。笑

それから近くの浮き輪を手に持って
ふよふよ浮き始めた。

「あー……でも、超きもち～！」

「あふふっ！ねぇ、翔にぃ気持ちいって！」

「あひゃひゃっ♪ 翔にぃ気持ちいいのか～！笑」

全身をプールに任せたまま目を閉じた翔にぃに
嬉しそうにオウム返しする雅紀にぃと和。

それを見ながら俺も笑っていれば
「凄い音したけど。笑」って
材料を切っていた叔父さんもこちらへやってきた。