［３−７］ ページ48
智side
「うわっ、美味そ〜」
「ほんとだー！ 食べよ食べよっ」
さっきまで何やら2階でドタバタしていた弟達が
リビングへやってくると一目散に食卓へ来る。
食卓に並んでいるのはフレンチトーストと
サラダ、フルーツヨーグルト、コーヒー。
どれも可愛い双子が用意してくれたものだ。
ご機嫌な翔も何故か髪がボサボサの雅紀も
朝食を見たらすぐに椅子へ座って手を合わせる。
「じゃあいただきまーす！」
「いただきまーす！」
全員が座ったあと雅紀が音頭をとって
みんなで朝ごはんを食べ始めた。
出来たてのフレンチトーストへナイフを入れて
1口サイズに切って口へ運ぶ。
食べれば香ばしいパンとしっとりした優しい甘さが
ふわりと鼻から抜ける。
「どう？」
「美味し？」
朝食に手をつけず和と潤が俺ら3人の顔色を伺う。
うん。
正直、料理工程を見ていたから
心配はしていなかったけれど。
これは、予想以上だ。
「うっめぇ！」
「これうまぁい！」
「うん。美味しい」
俺達の反応はほとんど同じだった。
油断するとベチャベチャになる
難しいパンの食感も、味のバランスも悪くない。
むしろ俺より美味いんじゃないかってくらいだ。
潤に関してはこれからサラダだけじゃなくて
他の料理もやらせてみようと心に決める。
手際も良くて盛り付けにもこだわってたし
きっともっと上手くなるに違いない。
もちろん和も、普段省エネなのに精一杯
思いを込めて作ってくれてるのは知ってる。
「うん。本当に美味いな」
もぐもぐ食べながらそう呟くと隣の和が
嬉しそうに自分のフレンチトーストを食べた。
その隣の潤も満足そうに食べながら
次はもっとこうしようって料理の出来を見てて。
料理、本格的にハマっちゃったかな？
「和、潤、ありがとう」
「ありがとう」
「ありがと！」
俺と翔と雅紀。
しっかりと和と潤へお礼を告げてやれば
双子同士で顔を見合わせて微笑みを浮かべる。
「こちらこそ、いつもありがとう」
少し照れくさそうに、それでも心からの言葉。
それは柔らかい雰囲気の中で
2人の声がピッタリ重なって
強い音へと変わり俺達へ届けられた。
んふふ。
和も潤もこんな優しい子に育ってくれて
にぃ達、本当に嬉しいや。
また美味しい朝ごはん、作ってね。
約束の朝ごはん［END］
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あい(プロフ) - お返事ありがとうございます。私は潤くんが好きなので潤くんのお話も楽しみにしながら読ませてもらいます( ＾∀＾)これからも楽しみにしてます☆ (2019年6月7日 14時) (
レス) id: 2eccc29f15 (このIDを非表示/違反報告)
あやりゅ。(プロフ) - あいさん» あいさん、コメントありがとうございますm(*_ _)mご感想、本当に嬉しくこれからの執筆の励みにもなります！どうかこれからもあたたかい心で彼らのはなしをご覧いただけると幸いです(^^♪ (2019年6月7日 14時) (レス) id: 4f4f43ef84 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - こんにちわ、楽しく読ませてもらってます(^^)これからも更新楽しみにしてます☆ (2019年6月7日 12時) (レス) id: 2eccc29f15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやりゅ。 | 作成日時：2019年5月25日 0時
