【文スト】観光？いえ、復讐です

四十七．友達と ページ50

ル「主、起きる時間だよ」

その声を聞いて目を開ける

『ふあ……眠い……』

ル「今日は出掛けるんでしょ？ジャン以外に誰と行くの？」

『ん？敦君と鏡花ちゃん……が来るって。昨日の夜ジャンが言ってたでしょ』

そう言えばルールタビーユは私の着る服を選んで椅子にかける

ル「太宰は来ない？」

『こ、来ないよ』

ル「……？主、残念そう？」

『いや……話聞こうかと思ったけど……』

ル「何の話？話の内容によっては一生会わせない」

それは素直に怖い

『……いや、ただ織田作さんに何って言われたのかとか？』

ル「……なら良い、でも……油断したら喰われる」

喰われる？人喰いじゃあるまいし……

ル「ねぇ、俺以外好きにならないでね？」

『いや、恋愛的に貴方を好きと思ったことは一度も無いから』

ルールタビーユははっきり言っても諦めない

何でこんなに好かれたんだろう……

ル「主にとって俺って何？」

『良い執事だけど……そうね、犬？』

ル「主が望むなら犬にでも何でもなる」

『それはそれで嫌ね……着替えるから』

ル「判った、今日の朝食は貰った蟹」

『蟹？……そんなもの貰えるかしら』

ル「モーリヤックがもらってきた」

モーリヤック

彼は何年もの付き合いだけど未だによくわからない

でも今回の件も私が誤解していた事を解いてくれた

よくわからないけど……良い人ではある

にしても今日は他の人とお出かけ、か

何だか嬉しい……

ル「あ、それと今日の服装は結構可愛い系」

『見たらわかるから出て行って』

そう言ってルールタビーユを追い出して着替える

にしても、本当に何でも出来るな

ファッションセンスもジャンに負けを取らない

ただ、私があまりに頓珍漢なだけかもしれないが

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