三十三.賭け ページ34
坂「貴方の言葉の意味が分かりました。エリックと言うのは彼女の中の人格ですか」
安吾がそう聞くとモーリヤックは頷く
モ「二重人格。下手したら多重人格の疑いがある。俺達はそれを昔見た文献から“エリック”と呼ぶ事にした。恐らく日本にいた時に暴力やらを受けた時に極限を超えてしまったのだろう……少しでも心のリミッターが外れると人を殺しかねない」
そう言ってからモーリヤックは煙草を吸う
モ「……先刻の幻像の続きは、なんとなく賢い君たちなら分かるだろう。ジイドがその時、Aに招待されてこっそり来ていた。ジイドはAが殺す所も見て、逃げる事になった」
坂「それで自らをミミックと名乗ったのですか?」
モ「いや、ジイドは世界中を逃げていた。だからフランスにいない間に彼奴らは逃げきれず政府に捕まって今の“黒衣婦人のつかい”として活動することを条件に帳消ししたんだよ、罪を」
太「少しいいかい?私の調べた範囲でルールタビーユ君が犯罪を犯した形跡はなかった」
モ「そりゃそうだよ、Aの罪を自分で半分被ったんだから、政府の人間を脅した罪も上積みしてな」
あのルールタビーユ君ならやりかねないなぁ
モ「それで、四年前に潜入調査を俺達はさせられたが全員ジイドには恩があってな……最後の最後、自白しようとしたら……オダサクノスケって奴と死んでたのをAは見てんだよ」
と言うことは私が入った後、か
モ「そん時もリミッターが外れそうだったがなんとか制御させた。だがリミッターの外れる事があれ以来多くなって俺達じゃAの異能には敵わないから言う通りにしてんだよ。彼奴はジイドが死んでない、太宰治、坂口安吾を殺せばジイドは帰ってくるって言う妄想の中にいる」
太「彼女の異能には敵わない?でも君達は強いじゃないか。君の異能も恐らく広範囲を幻覚に出来る異能だろう?」
そう聞けば彼は鼻で笑うように私を見る
モ「主の異能で作られた仮面はどんな奴でも強制的につけられる。つけられたら最後だ。我を忘れる」
坂「その感情に囚われるって事ですね?」
モ「ああ、だから俺は前回出しゃばる予定はなかったが止めに入ったんだよ。だから俺から頼みがある」
そう云ってモーリヤックは煙草の火を消して
モ「俺達を_________」
そして、今に至る
谷崎君をAちゃんの元に送る
これは私達の賭けだ
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リュカ(プロフ) - ミレーさん» いえいえ!それは良かったです!続編に行くのでそちらも見えくださいね〜今年もよろしくお願いしますね (2020年1月2日 17時) (レス) id: 5c04ab9136 (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - リュカさん» お返事ありがとうございます(〃ω〃) 今回も面白かったです(*^□^*) 今年も更新頑張って下さい(´∀`) (2020年1月2日 17時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - ミレーさん» ありがとうございます!お楽しみに!ええ、アルバイトですけどねw楽しそうですよね〜 (2020年1月1日 15時) (レス) id: 5c04ab9136 (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - 夢主ちゃんうずまきで働く事になったんですね(*^□^*) 皆が楽しそうで良かったです(*^□^*) (2019年12月30日 21時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - リュカさん» 続編楽しみに待ってます(*^□^*) 太宰治様オチも楽しみです(●^o^●) (2019年12月29日 22時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リュカ | 作成日時:2019年12月20日 17時