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好きだから(浅川side) ページ42

今まで見た事が無い位怯え・・





接待中ずっとカタカタと震えていた天音。





それを楽しむかの様に見つめていた相手先の営業玉木。





天音の過去にこいつが絡んでいる事はすぐに分かった。





それにしても・・





あのバスケの試合の時の事を気にしているんだろう・・





一生懸命この場をなんとか過ごそうとしている天音。





天音がトイレに立った後・・





すっと玉木も立ったのを見て俺は追いかけた。





大正解だった。





玉木を目の前に今にも倒れそうな天音。





すでに接待としての体は終了している。





相手先の部長と玉木は三坂部長が連れ出してくれて・・





俺は必死に耐えている天音を連れ自宅へ戻った。





you 「すみません・・スーツを汚してしまいました」





浅川 「そんな事はどうでもいい。ほら・・少し休め」





素直に俺の言う事を聞いた天音はソファーで横になった。





浅川 「とにかく少し休め。ここなら安心だから・・な?」





小さく頷いた天音は気を失ったかのように眠りについてしまった。





このまま・・





天音をここに置いておこうか・・





浅川 「天音・・」





その唇にキスをした。





こいつの幸せを願いたい。





こいつが一番幸せになれる事をしてやりたい。





浅川 「まじで・・惚れたんだな俺は・・」





久しぶりの感覚だった。





大学時代から付き合っていた彼女がいた俺は・・





一緒に暮らし・・




その人生を共に過ごすべく準備を始めた。





早く一人前になりたかった俺は仕事に没頭し・・





その時間のズレが彼女とのズレに発展した。





部屋を借り・・





いざって時・・





すでに俺の事など忘れていた彼女は・・





新しい男と同棲をしていた。





驚かせようと何も言わず・・





俺をちゃんと待っていてくれると相手の気持ちも考えず・・





全てを過信した俺の過ちだ。





それから俺は恋をする事をやめた。





そんな俺の心にすっと入って来たのが天音だった。





天音を見ていると心が温かくなる。





傍にいて抱きしめたくなる。





幸せになって欲しいと思うんだ。





浅川 「あーあ・・俺ってお人好しか?」





天音の鞄から携帯を取り出す。





浅川 「もしもし宮地君?浅川です・・分かりますか?」





こんなに好きなのに・・





いや好きだから・・





俺は天音の為に宮地へ電話をしたんだ。

いらない欲(宮地side)→←社会人だからこそ



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ハル - 久しぶりに読んでも泣けました。asakoさんの紡ぐ物語はホントに素晴らしいです。ありがとうございました! (2019年12月19日 16時) (レス) id: 514c365f9c (このIDを非表示/違反報告)
asako(プロフ) - cocoさん» cocoさん、コメありがとうございます(*^_^*)そう言って頂けると作者は本当に嬉しいです。励みになります! (2015年5月8日 9時) (レス) id: 92c12475fe (このIDを非表示/違反報告)
asako(プロフ) - るなさん» るなさん、コメありがとうございます(*^_^*)少しでも心に残る作品に仕上がっていたのなら嬉しいです! (2015年5月8日 9時) (レス) id: 92c12475fe (このIDを非表示/違反報告)
coco - とても面白かったです!!!感動しました(泣) (2015年5月8日 6時) (レス) id: a809835030 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - すごく、すごくよかったです(泣)もうほんと読みながら涙出てきました!!(泣)とっても面白かったです!!!!ありがとうございます!これからも頑張ってください応援してます!(*`・ω・´) (2015年3月14日 8時) (レス) id: 95a0cc4dfe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:asako | 作成日時:2014年8月28日 22時

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