皆の４月の過ごし方。【短編集】

【暗殺教室、カル愛】自覚症状。２ ページ2

｢へー、ハナミズキだね！｣

｢これがハナミズキですか!?初めて見ました！可愛いです!!｣

ハナミズキを見ながら嬉しそうに微笑む奥田さん。

でも、俺の目にはハナミズキなんかよりも奥田さんの方が何故かずっと可愛く見える。

しかも、なんか胸が苦しい。鼓動が急に速くなる。

なんでこんなに…。


え？ま、まさか……俺…………。

｢か……る…くん…カルマくん!!｣

また呼ばれてたみたいだ。ごめん大丈夫だよ、と慌てて誤魔化すと、良かったです、と笑う彼女。

そしてまたドキッとする心臓。ヤバい…これ……。

｢カルマくん、顔赤いですけど、やっぱり今日調子悪いんですか？｣

指摘しないでよ。更に赤くなるじゃん。

手の甲でなんとか顔を隠す俺。奥田さんといると、調子悪いというより、調子狂うよ。


でもなんか悔しいから、これの次の日、これ落ちてたんだと言って、花屋で買ったハナミズキをあげたのは、多分俺の彼女への精一杯のアピールだったんだと思う。

自覚症状。 ＊作者より一言。→←【暗殺教室、カル愛】自覚症状。

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