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約束はどんなものであっても守るべき。
結局約束を放棄し使用人に連れられて城に戻った私を、この家で一番影響力の強い父はそう宥める。お父さま、そんなことを言っても無理だわ。一緒に、ずっと一緒にって、結婚と一緒じゃない。あんな怪しい人を私の家になんて呼べない。使用人にだってまだ小さな子がいるし、お腹に夢を身篭った動けない女性だっているのに。悶々と私が考える側を、がたがたとうるさく窓は唸った。なあにこの窓、生きてるのかしら。広いテーブルに並んだたった二人分の食事を睨むようにちらりとだけ見て窓に向き直ると、なんと窓から人の影。
「オマエさぁ!約束、」
「さ、三階よ!あなた大丈夫なの!」
「え、あーうん、二階まで登った時点で一回落ちはしたけど……じゃない!約束、」
「まって!傷とか……ない、の……」
どんどんと激しく叩かれた窓を開いてみれば、そこには先ほどのみすぼらしい青年。とはいえ二階から落ちたなんて聞くと、同じ人間だもの、少しくらいは心配になる。見たところ深いケガはなさそうだけど、顔に、なんてあるわけないかしら。顔を覆っている長い前髪を恐る恐る両手で分けると、予想外の出来事に腰が抜ける。
「……なに」
「汚いから、とりあえずシャワー浴びてきて……」
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