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とある日の午後
なんだか最近スピードワゴンさんが素っ気ないというか、態度がおかしい
この前も、、
｢あ、スピードワゴンさん！どこに行くんですか？｣
｢あー、うん！えっとちょっとまた後でな！｣
なんて言いながらそそくさと走って行ってしまうし、家に行っても留守なことが多い
ひょっとして嫌われたのかも？と最近そんなことばかり考えてしまう
15年間毎日幸せにするって言ったのは誰だったかしら…まったく、スピードワゴンさんの馬鹿
-エリナ宅-
｢スピードワゴンさん、なかなか上手になりましたね、これなら喜んでくれますよ｣
｢エリナさん、、、本当に迷惑ばっかかけて面目無い！｣
｢いいえ、素敵ですよ、きっとAも喜びます。でも最近あなたに構ってもらえなくて少し拗ねてるみたいですよ？ふふ｣
｢あぁ、、悪いとは思ってるんですが、、じゃ、ちょっくらそのお姫様のとこ行ってきますかな！｣
｢頑張って！｣
ガチャ
｢え｣
｢えっスピードワゴンさん、なんでエリナ姉さんの家から、、、｣
｢A！ちょうどよかったお前に渡したい物が｣
私は話も聞かず走って逃げた
なんだかショックだったのだ
多分誤解なんだろうなとは思っていても
私は素直になれなかった
｢A！！！｣
逃げた、といっても男性の足の速さに勝てるはずもなくあっさり追いつかれてしまった
｢おいおい、なんで逃げるんだ？何か誤解を招くことしちまったかな｣
｢別に、、、スピードワゴンさんは悪くないですよ、、私が勝手にそう思ってしまっただけです｣
｢ふっ、、ごめんな｣
そう優しい言い回しで彼は続けた
｢実はエリナさんにお菓子作るの教わってたんだ、、、言うの恥ずかしいが、、｣
｢お、お菓子？｣
｢お前甘いもん好きだろう？なんつーか、俺プレゼント買ってやるほど裕福でもねえからよ、じゃあ作るしかねえって思って｣
｢そんな、気にしなくてもいいのに｣
｢ほら、これよ！苦労したぜ！食べてみてくれ｣
開けるといい匂いが漂う
クッキーだ。不器用なりに頑張ったんだろうな、形が歪なのが少し可愛い
ひとつ、口に運ぶと、、うん、うん
美味しい、何より嬉しい
｢おい、なんで泣いてるんだ？そ、そんなに不味かったか？｣
｢いえ、美味しくて、、、嬉しくて、、｣
｢そうかい、、そう言ってもらえて俺も幸せだぜ｣
幸せな香りに包まれた午後
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老狼(プロフ) - あげぱんさん» すいません。低評価は私ではありません……。 (2018年12月19日 6時) (
レス) id: ceb403a982 (このIDを非表示/違反報告)
老狼(プロフ) - オリフラを外してください。違反行為ですよ？ルールをしっかり読みましょう (2018年12月19日 4時) (レス) id: ceb403a982 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あげぱん | 作成日時：2018年12月19日 0時
