すぺしゃるしーと Ⅲ (ページ11)

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The 91st seat. ページ11

「櫻井！早く行くよ！！」

『中里、潤は？』

「松本なら先に行ったわよ。買い出しも頼んだから」

今日は二宮が計画した

Aのための壮行会

なんでも二宮は、取引先にもお願いして

Aが出掛けるきっかけも、しっかり作っていた

「大野さん、今日はよろしくお願いします」

『智君、よろしくね』

「おぉ～、天音さんと翔ちゃん、もうニノと相葉ちゃん来てるよ～」

『あれ？潤はまだ来てない？』

「俺がどうしたって？ほら、買ってきたぞ」

潤も到着して、それぞれ準備に取り掛かった

『中里、なんか手伝うことない？』

「あぁ、じゃぁ卵割ってくれない？」

『ＯＫ！』

グチャ…

「うん…大丈夫、殻を取り除けばね…私が作るの、だし巻きだし…」

『雅紀、なんか手伝うことない？』

「手伝ってくれるの？じゃぁ、キャベツ切ってくれない？細かくていいよ！たこ焼きに入れるやつだから」

『ＯＫ！よし！』

トンッッ…トンッッ…

「翔ちゃん…それあと何時間かかるかな…」

『一時間、じゃ無理だよね…』

そしたら潤から声をかけられた

「翔君！ちょっとこっち来て～」

『雅紀…潤に呼ばれたから行ってくるね…』

「どうぞどうぞ…」

『潤どうした？』

潤はパスタの麺を茹でながらソースの準備もしてて
火から離れられないとかで、俺を呼んだらしい…
相変わらず、器用なヤツ…

「あぁ、たこ焼きにはネギがあった方がいいと思ってさ、そこの取ってくんない？俺もちょっと欲しいから、切った後持って行ってほしいんだ」

『ネギね！了解､､､はいこれ』

「…翔君、俺はさ、ネギを取ってって言ったんだけど…コレはニラだなぁ」

『…二宮、これ潤から。たこ焼きにはネギがあった方がいいって』

「さすが松本さん！わかってる～。あっ、翔さんさ、一緒にたこ焼きクルクルしようよ」

『するする！』

､､､

「翔さんさ、たこ焼きって見たことある？たこ焼きってね、丸くなるはずなんだけど…」

『うん、そうだよね…』

「翔ちゃ～ん、こっちおいでよ」

「ほら、オッサンが呼んでるから行って来たら？」

『う、うん。行ってくる』

「んふふ、翔ちゃん、大変そうだね(笑)これさ、あと盛り付けだけなの。お願いしていい？」

『智く～ん…ありがと。これ、盛り付けるのね』

…

「翔ちゃん、盛り付けってね、お皿の中で納めてほしいんだけど…」